黒帯認定ドライバー岡崎さんの案内で向かった先は、京橋北詰の「幸太郎」さん。
店舗近くにタクシーを停め、ドライバーさんと共に入店。
乗客が「半玉ラーメン」を食べたいことを店員に伝えてもらい、タクシーで待機してもらう。
同行した知人は北陸の出身。
店員さんが「どちらからいらっしゃったのですか」「北陸のサバも美味しいですが、和歌山の早なれはラーメンに合いますよ」などと声をかけてくれる。
次に向かった先は地蔵の辻近くの「まる豊」さん。
紀ノ川河川敷にある傾斜したラーメン店で有名だ。
ここでも同様に店主の方がカウンター越しに気さくに話しかけてくれる。
店舗が傾斜した経緯や和歌山ラーメンの歴史など、長年の経験から飛び出す楽しいトークが、ラーメンをさらに味わい深くしてくれる。
単にラーメンを提供するだけでなく、初めて和歌山を訪れる方へのおもてなしもばっちりだ。
半玉ラーメンといっても半分なのは麺の量。スープや他の具材を含めると通常の3分の2程度のボリュームになる。
筆者らは2店舗でそこそこ満足できたが、3店舗も十分可能だ。
【写真】半玉ラーメン(㊧幸太郎さん㊨まる豊さん)
タクシー料金は約1時間の利用で約4千円。
通常の距離制運賃に加え、待機中は時間を距離に換算する時間距離併用運賃(タクシー会社によるが、和歌山市では一般的に125秒おき80円加算)が適用になる。
1時間税抜4千円の貸切利用も可能。
来県者をドライバーお薦めの店舗へエスコートし、店舗ではコミュニケーションを重視してくれるラーメンタクシー"味めぐり"は、新しい「おもてなし」の真骨頂といって過言でないだろう。
(次田尚弘/和歌山)