さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

「おもてなし」の真骨頂 和歌山ラーメンタクシー ②

2013-12-30 22:44:26 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

黒帯認定ドライバー岡崎さんの案内で向かった先は、京橋北詰の「幸太郎」さん。

店舗近くにタクシーを停め、ドライバーさんと共に入店。

乗客が「半玉ラーメン」を食べたいことを店員に伝えてもらい、タクシーで待機してもらう。

 

同行した知人は北陸の出身。

店員さんが「どちらからいらっしゃったのですか」「北陸のサバも美味しいですが、和歌山の早なれラーメンに合いますよ」などと声をかけてくれる。

 

次に向かった先は地蔵の辻近くの「まる豊」さん。

紀ノ川河川敷にある傾斜したラーメン店で有名だ。

ここでも同様に店主の方がカウンター越しに気さくに話しかけてくれる。

店舗が傾斜した経緯や和歌山ラーメンの歴史など、長年の経験から飛び出す楽しいトークが、ラーメンをさらに味わい深くしてくれる。

単にラーメンを提供するだけでなく、初めて和歌山を訪れる方へのおもてなしもばっちりだ。

 

半玉ラーメンといっても半分なのは麺の量。スープや他の具材を含めると通常の3分の2程度のボリュームになる。

筆者らは2店舗でそこそこ満足できたが、3店舗も十分可能だ。

 

 

【写真】半玉ラーメン(㊧幸太郎さん㊨まる豊さん)      

 

タクシー料金は約1時間の利用で約4千円。

通常の距離制運賃に加え、待機中は時間を距離に換算する時間距離併用運賃(タクシー会社によるが、和歌山市では一般的に125秒おき80円加算)が適用になる。

1時間税抜4千円の貸切利用も可能。

 

来県者をドライバーお薦めの店舗へエスコートし、店舗ではコミュニケーションを重視してくれるラーメンタクシー"味めぐり"は、新しい「おもてなし」の真骨頂といって過言でないだろう。

 

(次田尚弘/和歌山)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドア・ツー・ドアで " 味めぐり "  和歌山ラーメンタクシー

2013-12-23 20:43:07 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

20()、初雪を観測した和歌山市

冬本番の時季、温かい食べ物を気軽に楽しく食べられる方法はないか。

 

昨年10月、和歌山市が県タクシー協会などに呼びかけてスタートした「和歌山ラーメンタクシー」は、ドア・ツー・ドアで認定ドライバーお薦めのラーメン店へ案内してもらえるサービス。

今月1日()からは、複数のラーメン店を巡れるようにと、県内11店舗の協力を得て、タクシー利用者限定の「半玉ラーメン味めぐり」が始まった。

 

さらに現在93名居る認定ドライバーの中から9人が黒帯認定

今回、黒帯ドライバー岡崎政雄さん(個人・岡崎タクシー)の案内で"味めぐり"に挑戦した。

 

  

 

【写真】黒帯認定のタクシーで市内のラーメン店を巡る       

 

タクシーに乗るなり「いらっしゃい。どんなラーメンがお好きですか」と気さくに話しかけてくれる岡崎さん。

市内のラーメン店が掲載された地図を広げ、これから巡るお店を一緒に考えてくれる。

車内では歴史や豆知識について教えてくれる。

一般的に麺の量は120グラム程だが和歌山ラーメン100グラム程。

屋台の名残であることや、麺の量が少ない分、早なれ寿司や卵のトッピングがあることなど、話の中に豊富なエッセンスが詰まっている。

 

そのはず、岡崎さんは、調理実習や製麺工場の見学など、市が実施する複数回のスキルアップ講習を受けてきた。

和歌山ラーメンといってもタイプは様々。

お客様の好みに合ったお店へお連れすることで満足いただけるのが嬉しい」と話す。

 

次号に続き、"味めぐり"の感想をリポートしたい。

 

(次田尚弘/和歌山)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本文化の素晴らしさ、伝えたい アマゾン地方で筝曲コンサート

2013-12-15 13:31:38 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

前号より「和歌山の琴がつなぐご縁」と題し、和歌山からJICAを通じブラジルで活躍する山田裕子さんの思いをうかがっている。

 

 

【写真】700人の観客を魅了した筝曲コンサート

 

ベレン市は、赤道南緯1度に位置し1年中3032度、湿度8090%の熱帯雨林気候。私の暑い熱い活動がはじまりました。

がつないでくれたご縁は、ベレン箏の会をはじめどんどんその輪が広がっています。

 

私に、ブラジル行きをすすめて下さった和歌山県出身筝曲家西陽子先生も2年続けてベレンを訪れ、先月には、アマゾンのゴム景気の時代に建てられたオペラ劇場で、コンサートを開く事も出来ました。

現地音楽家達とのコラボは、700人の観客を魅了し、箏曲家江戸信吾さんによるブラジルと日本のかけ橋というテーマで作曲された「久遠の大地」は、会場の日系人の心を熱くしていました。

 

ベレン琴の会は、汎アマゾニア日伯協会で開催される様々なイベントで活動しています。

中でも、4000人が集まる日本週間では日本文化のワークショップが開催され、箏の体験にも多くのブラジル人が参加し実際にに触れ強い関心を持ってくれます。

 

2014年には、アマゾン地方では日本人移住85周年を迎えます。

アマゾンに移住してきた1世の方はとても日本文化を大切にし、子どもや孫に伝え残そうと努力されています。

私も、少しでもその役に立てるよう日本文化の素晴らしさ箏の魅力を、残る任期までに精一杯伝えていきたいと思っています。

 

(山田裕子/ブラジル・ベレン)

 

2週に渡り、ブラジル・ベレンよりリポートしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和歌山の箏がつなぐご縁 ブラジルで活躍・山田裕子さん

2013-12-08 22:48:51 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

サッカーの2014年ワールドカップを控え、今話題のブラジル

日本から見て地球の反対側に位置するこの地に、琴の指導者として活躍する和歌山県民が居る。

山田裕子さん。現地で和の文化を伝え広める山田さんの思いを2週に渡りうかがう。

 

私はJICA日系社会シニアボランティアとしてアマゾン地方のベレンという町で箏の指導をしています。

ベレンには発足して27年になる「箏の会」がありますがこれまで指導者がいませんでした。

そこで、箏の会では、JICAに指導者派遣の要請を出していましたが応募者がなく、今回を逃せば要請が打ち切られることを知った箏曲家の江戸信吾先生がブログで紹介し、それを私の師匠である和歌山県出身西陽子先生が読まれ、私にメールをくださいました。

 

「突然で驚かせてすみません。山田さん地球の反対側でかなり遠いけれど2年間だから行ってみる気はありませんか?・・・」胸がドキドキしました。

日本から一番遠い国をしている人たちがいる、行きたいと思いました。絶対に反対すると思っていた母は、海外で自分の力を試すよい機会だ賛成してくれました。

そして二人の子どもたちも「ママがんばれ!こんな機会逃したらあかんよ!!」。こうして家族の協力のおかげでJICAの試験に合格し、今まで和歌山を離れたこともなく一人住まいの経験もない私が、箏がご縁となりベレンの地を踏むことになりました。

 

(山田裕子/ブラジル・ベレン)

 

 

【写真】和歌山から持ち込んだ琴と共に写る山田さん(左)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「そろそろ」から「いよいよ」へ 首都圏で大規模キャンペーン

2013-12-01 20:13:50 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

首都圏からの観光客誘致を目的とした大規模なキャンペーンが、今年も都内で展開されている。

県や市町村、観光協会や企業などの団体が協力し、2010年度から開始されたキャンペーンは今年で4回目。

 

昨年までは「そろそろ和歌山に行ってみよう」と題していたが、今年からは「いよいよ和歌山に行ってみよう」に。

来年の「世界遺産登録10周年」を契機とし「デスティネーションキャンペーン」や、再来年の「高野山開創1200」を控え、和歌山県の認知度向上や誘客促進が狙い。

 

1114日にオープニングレセプションを開催。

週末には都内主要駅でのパンフレット配布や、都内にある和歌山ゆかりのスポットを巡るスタンプラリーなどのイベントも実施。

首都圏で和歌山を感じてもらい実際の来県につなげていこうという工夫がされている。

 

また、東京駅構内のデジタルサイネージや、都心を経由し埼玉と神奈川を結ぶJR京浜東北線の車内モニターで、観光PRの映像を放映。

筆者は東京駅八重洲北口で、観光PRキャラクターの「わかぱん」が出演する映像を見た。

 

 

【写真】デジタルサイネージを用いた観光PR(東京駅八重洲北口)

 

 

日本一のパンダ県」「世界遺産を体験できる県」などと、インパクトのある言葉と写真で和歌山の魅力が凝縮されていた。

 

キャンペーンは来年1月13日まで実施。様々な手法、媒体を使った催しが続く。

 

(次田尚弘/東京)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする