さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

きい探訪 No01 ~新宮市~

2015-01-25 13:34:00 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
おかげさまで本コーナーは第200号を迎え、5年目に入った。
今秋開催される「2015紀の国わかやま国体・大会」の開催を間近に控えたいま、週替わりで、各市町村の競技会場の紹介と共に、和歌山を訪れる選手や応援の方々に胸を張って薦められる地域の魅力や観光地を再認識していきたい。



新宮市
ここでは女子サッカー高等学校野球(軟式)が行われる。
会場となるのは「やたがらすサッカー場」と「くろしおスタジアム」でいずれも新宮駅から西へ車で約15分、新宮市佐野に位置する。
やたがらすサッカー場」は日本サッカー協会公認ピッチである60mmのロングパイルの人工芝を使用しナイター設備も完備。

新宮市といえば世界遺産に登録されている熊野速玉大社は必ず訪れたいところ。
熊野速玉大社から東へ約500メートルにある「新宮城跡(丹鶴城公園)」にも足を運んでほしい。

新宮城は元和4年(1618)に浅野忠吉が築城。
浅野氏の転封後は紀州藩の家老・水野重仲が城主となり水野氏の居城として明治維新を迎えた。
現在、天守は取り壊されているものの立派な石垣が残る。
天守跡からは新宮市内を一望でき、遠くに広がる熊野の山々と眼下を流れる熊野川の姿はここでしか見られない価値がある。

(次田尚弘/新宮)


【写真】新宮城跡から熊野川を望む
(ARアプリで動画が見られます)



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大名庭園の魅力に触れる 名古屋市の「徳川園」

2015-01-18 12:30:02 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号より、昨今人気が高まる大名庭園のひとつ、名古屋市にある「徳川園」について取り上げている。
今週は園内の魅力を紹介したい。


【写真】徳川園内の龍仙湖から名古屋市街を望む

徳川園は池を中心とし周囲に遠路を巡らせる「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)」と呼ばれる形式を採用した日本庭園
高低差の大きい地形を活かし、造園したものとは感じられない自然で豊富な樹木や大きな岩組み、広大な敷地が特徴だ。

なかでも「龍門の滝」と呼ばれる滝は、鯉が滝を登りきり龍になったという伝説に基づく形式。
これはかつて尾張家江戸下屋敷(戸山屋敷)の敷地跡地にあったとされる滝の石を移設したもの。
同屋敷の庭園で将軍や諸大名が楽しんだとされる、滝の水流が急に増すという仕掛けを再現するなど、当時の造園技術と尾張徳川家の歴史を後世に伝える役割もある。

同園管理事務所の男性は「一般的な日本庭園と比べ、武家ならではの着眼点や厳かな雰囲気を出しています。
大名庭園の魅力を感じてください」と話していた。

和歌山県内で現存する大名庭園養翠園和歌山城西之丸庭園(紅葉渓庭園)
同じ大名庭園であっても造園当時の主の気質や趣向が反映され、現代を生きる私たちを楽しませてくれるもの。
一度、徳川園へ足を運んでみては。
徳川園へは名古屋駅から市バス基幹2号系統で「徳川園新出来」下車徒歩3分。

(次田尚弘/愛知)


スマホでアプリ(わかやま新報ARアプリ:いごくで新報)をダウンロードして写真にかざすと写真が動画となります。
google playかitunesから「和歌山新報アプリ」をダウンロードしてご覧ください。

【参考URL】
google play わかやま新報ARアプリ
App Store わかやま新報ARアプリ
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門松飾り新年祝う 人気高まる「大名庭園」

2015-01-11 15:28:06 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
新年を迎え、街中の正月飾りを見ると今年も一年頑張ろうという気持ちが更に沸いてくる。
正月飾りで代表的な「門松」は、この時期、家の門に立てられる松や竹を使ったいわゆる松飾りであるが、門松の中心に立つ竹の先端部が斜めに切られていることが多い。

この切り方を「そぎ」というが、一説には、これは徳川家康が始めたもので、家康が大敗した「三方ヶ原の戦い(1572)」の対戦相手である武田信玄に対し「次回は斬るぞ」という思いを込めたのが始まりという。
武家の文化が現代に息づく門松は、同じく現代に息づく大名庭園とよく似合う。

外国からの旅行者が増える今、大名庭園が注目されている。
なかでも、紀州と関係の深い尾張(名古屋市)にある「徳川園」は、平成16年にリニューアルされ名古屋城と共に観光名所のひとつとして定着し、市民のみならず多くの観光客が訪れている。


【写真】「徳川園」(名古屋市東区)

和歌山市の養翠園和歌山城西之丸庭園とも類似する名古屋市の「徳川園」を紹介したい。

徳川園」は徳川御三家筆頭の尾張藩二代藩主、徳川光友が元禄8年(1695年)に造営。当時は約13万坪もの広さを誇ったという。
光友の没後は尾張藩家老に譲られ、明治22年(1889年)からは尾張徳川家の邸宅であったが昭和6年(1931年)に名古屋市へ寄贈。
その後、空襲に見舞われ園内の大部分を焼失してからは一般的な公園として利用されてきたが、平成16年秋に改修が行われた。次週は園内を紹介したい。

(次田尚弘/愛知)
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