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さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

瀬戸内の魅力を凝縮 サッパリ旨い「レモン鍋つゆ」

2024-11-17 20:16:30 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、地域の特産品を組み合わせ、冬の食卓を彩る「柑橘鍋つゆ」を取り上げた。
様々な鍋つゆが親しまれるなか、元祖の柑橘鍋ともいえる存在が「レモン鍋」である。
かつて、筆者が住んでいた広島県では、冬の風物詩として飲食店で提供されるほど。
昨今は複数のメーカーからレモンを使った鍋つゆが売り出されるなど、ファンが増えている模様。今週は「レモン鍋つゆ」を紹介したい。


【写真】白菜との相性抜群の「レモン鍋つゆ」

筆者が購入した鍋つゆは、塩気を感じる鳥ガラスープをベースにしたもの。つゆの色は少し白みを帯びた透明で、爽やかなレモンの香りが漂う。チキンがベースであるため、鍋には鶏肉を入れることにした。

一般的な鍋の具材である白菜やエノキ、椎茸などを入れ温める。食してみると白菜との相性が良く風味が際立つ。鶏肉もあっさりと食することができ、素材の味を引き立て、箸が進む。一方で椎茸は互いの香りが邪魔をするのか、筆者にとってはあまり魅力的な味わいではなかった。

鍋のトッピングにオススメしたいのが中華麺。レモンの鍋つゆは、豆乳鍋のように、つゆを多く飲むことはないため、つけ麺のような食べ方になるが、レモンの風味と小麦を使った麺の食感が合う。つゆの楽しみ方としては、チーズを入れリゾット風にして食する方法がある。

2021年の農水省統計によると、レモンの収穫量第1位の都道府県が広島県(約4400t)、第2位が愛媛県(約1700t)、第3位が和歌山県(約800t)と、和歌山県は全国シェアの約1割を占める。

瀬戸内レモンの名で、広島県や愛媛県が産地として知られるが、実は和歌山県もレモンの産地。柑橘の一大産地として、レモンを使ったご当地ならではの商品が生まれることを期待したい。

(次田尚弘/神戸市)
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地域の特産品を組み合わせ 冬の食卓を彩る「柑橘鍋つゆ」

2024-11-10 19:30:01 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
11月7日、大阪管区気象台は近畿地方で「木枯らし1号」が吹いたと発表。昨年より4日早く、朝晩は冷え込むようになった。秋の深まりを感じるこの時期は、お鍋の季節の到来でもある。

昨今、豆乳鍋を筆頭に、豚骨醤油鍋やキムチ鍋まで、様々な「鍋つゆ」が販売され、冬の食卓のレパートリーが増えた方も多いのではないか。
先日、とある食料品店で「柑橘鍋つゆ」なるものを見つけた。柑橘を使った鍋つゆとはどのようなものか、実際に食してみた。


写真】柑橘の果汁と鶏ガラスープで作られた「柑橘鍋つゆ」

購入した鍋つゆには3種の柑橘が使われている。「柚子(ゆず)」「酢橘(すだち)」「柚香(ゆこう)」の果汁が配合され、塩味の鶏ガラスープをベースにしている。
使用されている食材は全て徳島県産。柚香という柑橘は徳島県の山間部でのみ栽培されている希少品種。柚子とダイダイの自然交配による品種とされる。

徳島県では「香り柚子、酸味酢橘、味柚香」といわれるほど親しみ深い柑橘のひとつ。筆者が購入した鍋つゆには、3種全てが配合されており、徳島県が誇る柑橘を凝縮した逸品である。スープに使用されている鶏ガラも徳島県産の「阿波地鶏」。大手航空会社におる地域振興のプロジェクトの一環で開発されたもので、地域の特産品の消費拡大を目指している。

鶏ガラスープであるため、鶏肉をベースに野菜を入れ、鍋つゆを注ぐ。食してみると柑橘のほのかな風味に薄い塩味を感じる。鶏ガラスープであるが強調し過ぎることなく、柑橘の旨味を引き立てる程度の薄味で、あっさりとした鍋を楽しみたいときにオススメしたい。

地域の特産品を組み合わせ、人気を博す鍋つゆの領域への挑戦。あっさり味の新たなジャンルとして、食卓に浸透することを期待したい。

(次田尚弘/神戸市)
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ロゲイニングやeスポーツ 「温泉」と「サイクリング」の融合

2024-11-03 13:30:00 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、和歌山市内の温泉が、有馬温泉の「金泉」と同様の「鉄泉」と、「銀泉」と同様の遊離二酸化炭素量が豊富な「炭酸泉」の両方を含む、ハイブリッドな存在であることを取り上げた。
有馬温泉では、地域が持つ魅力を活かした、新たな旅行者の獲得に向けた取り組みが始まっている。


【写真】多様な切り口で誘客を図る「有馬温泉」

過去に神戸市などが企画し開催された「サイクルロゲイニング」のイベントでは、有馬温泉を中心に六甲エリアなど、サイクリストのレベルに分けた6つのコースを用意。完走後に有馬温泉の好きな温浴施設で日帰り入浴を楽しめるというもの。

サイクルロゲイニングとは、自転車で特定の地域を巡るイベント。ロゲイニングとはナビゲーションスポーツの一種とされ、地図をもとに制限時間内にチェックポイントを巡り得点を集めるスポーツ。
有馬温泉では、周辺地域の美しい景観や起伏の激しい地形を組み入れたコースを設けるなど、神戸の自然資源を活かしたサイクルツーリズムが推進されている。

また、世界各国からサイクリストがバーチャルで参加し、有馬温泉から六甲山を目指すオンライン上のレースが行われ、後日、実際に現地でレースを行うオフライン型のイベントを開催し、世界からの誘客を図るなど、eスポーツとの連携も進む。

和歌山県内では鉄道沿線の活性化を目的としたサイクルロゲイニングが開催されている。
チェックポイントとされる観光地を巡り完走した参加者に、土産品を提供。人気を博し、和歌山県がサイクリング王国と称される所以ともいえるイベントである。

観光資源とサイクリングを組み合わせた取り組みが進む昨今、サイクリング初心者でも気軽に楽しめるものとして、市内の魅力的な温泉が活用されることを期待したい。

(次田尚弘/神戸市)
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