さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

最寄駅からの移動手段を提供 観光促進を図る取り組みから

2012-08-26 21:27:29 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

魅力ある地域の観光名所を自家用車を使わず周遊したいが、最寄駅からの移動がたいへん。

目的地まで本数の多い路線バスがあったり、レンタサイクルで行ける環境(距離・天候)、タクシーを利用する金銭的な余裕があればよいが、このような条件をクリアした旅を計画することが厳しいことも多い。

それを解決する取り組み事例を紹介したい。

 

 

【写真】井原鉄道神辺駅(広島県福山市)

      

 

広島県福山市神辺(かんなべ)駅と岡山県井原市井原駅を結ぶ井原鉄道井原線では、行政と協力し、鉄道を利用した観光を促進する取り組みを行っている。

沿線の井原市と矢掛町がそれぞれ実施している「無料観光バス」。

井原市無料観光バスであれば、同線を利用し市外から同市を訪れる10名以上の団体観光客に、同線の各駅から観光地まで無料の観光バスを運行するというもので、同市の観光振興と同線の利用促進を図ることが目的。事前の申し込みが必要。

 

観光コースは自由に設定できるが、条件として、指定された観光名所1ヶ所以上を観光コースに組み入れる必要がある。

季節にあわせ、イチゴ狩りや栗拾いなどを組み合わせることもできるという。

団体で行動する必要があるが、この施策の存在で、移動手段の確保が問題で旅を断念されることを減らすことができ、また、新たに旅を企画する団体にも期待できる。

 

和歌山県内でも駅から離れたところに観光名所があることが多い。

同市のような手厚い施策は難しくとも、今あるものを活用したわかりやすく、かつ積極的な情報発信があれば、更なる観光促進につながるかもしれない。

 

(次田尚弘/広島)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晴れの日数・和歌山県は第5位 忘れてはいけない災害への意識

2012-08-20 23:37:51 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

岡山県晴れの国」という言葉を聞かれたことがあると思う。岡山県統計調査課の調べによると、気象庁が公表する年間の降水量1㎜未満の日数の平年値(統計期間1981年~2010年)より、岡山県47都道府県の県庁所在地で最も晴れの日が多いと裏付けられたという。

 

      

和歌山県だって晴れの日が多いのでは。そう、同調べによると和歌山県は第5位に入っている。全国平均は247.8日。1位の岡山県276.8日、次いで2位が山梨県、3位が兵庫県、4位が広島県、そして5位が和歌山県269日だ。

 

トップ5のうち4県は瀬戸内海に面した穏やかな気候で、災害に見舞われることが少ないという印象だが、防災の観点から見ると心配な点がある。先日、私は日本防災士機構の防災士養成講座を受講したが、講義の中で、日頃穏やかな地域ほど災害について「自分だけは大丈夫だ」と過信しがちであるという。

 

確かに岡山県や広島県では近年、南海地震の被害想定を高く見積もれば、中心市街地にも津波が押し寄せるかもしれないと警鐘が鳴らされているが、今まで津波被害は無いと考えられてきた街にとっては寝耳に水の話。早期の対策を求められ、何度も協議されているという。

 

和歌山県はかつてから津波や台風(暴風)への備えや意識が高いと思うが、昨年の台風12号のような紀伊半島の土砂災害を、私たちはどこまで想定できていただろうか。災害からまもなく1年。自分の街で考えられる災害は何か、対策として何ができるかを考え、「自分だけは大丈夫」という意識を改めたい。

 

(次田尚弘/広島)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たま駅長の「写真でツイート!」 アフラックの特設サイトで

2012-08-12 01:15:37 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

「僕には夢がある~希望がある~そして持病がある~」の歌詞で始まる、アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)のテレビコマーシャル「たま駅長編」をご覧になられたことがあるだろうか。

 

 

【写真】アフラックの特設サイト「たま駅長&まねきねこダックのほのぼの駅舎」

      

舞台は和歌山電鐵貴志川線。フリーアナウンサーの徳光和夫さん、同社のキャラクターであるアフラックダック、そして貴志駅のたま駅長が共演する。

 

併せて同社は「たま駅長&まねきねこダックのほのぼの駅舎」という特設サイトを公開。たま駅長の写真をもとに、想像したたま駅長のつぶやきを投稿する「写真でツイート!」や、コマーシャルのメイキング映像、「まねきねこダック、たま駅長に会いにいく」と題した沿線の訪問記などのコンテンツが用意されている。

 

ユニークであるのが「写真でツイート!」だ。投稿すれば「まねきたまダック」というキャラクターが描かれたオリジナル壁紙をダウンロードできるというもの。お題は毎週更新され、優秀作品はサイトで紹介される。和歌山生まれのたま駅長のつぶやきは、きっと和歌山弁。同じ和歌山県民として優秀作品を目指してツイートしたい。沿線訪問記では沿線各駅や車両の紹介に加え、和歌山城や和歌山ラーメンの紹介も。

 

定期的に更新され、何度も訪問したくなる愛らしいコンテンツの数々に和歌山県の魅力を盛り込まれた特設サイトは必見。

 

URLhttp://motto-yasa-ever.jp/tama/index.php

 

(次田尚弘/広島)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地元発信のとれたて情報満載 「みちしるべわかやま」

2012-08-05 09:08:57 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

8月に入り、夏真っ盛り。駅では大きな鞄を持った旅行客で活気づいている。旅に欠かせないのが旅行代理店の存在だ。先日、近畿日本ツーリストのとある営業所を訪れた際、あるパンフレットの存在に気づいた。

 

地元発信のとれたて情報満載!!みちしるべわかやま」と書かれたオレンジ色のもので、表紙には、パンダ、円月島、熊野古道、高野山などの写真が掲載されている。ページをめくると、通常、店頭でよく見る「南紀」「高野山」などと書かれたものとは違い、書店で販売されている旅行情報誌に劣らないボリューム。和歌山県全域を、「高野山・龍神・和歌山市・和歌の浦・加太」「白浜・みなべ・田辺・すさみ」「熊野三山・新宮・南紀勝浦温泉・太地温泉・串本温泉」の3つのエリアに分け、それぞれ6ページずつ掲載。うち、その地域の情報と近隣の旅館やホテルの情報が3ページずつという構成だ。詳しい地図も掲載されるなど、旅行当日も持って行きたくなる。表紙の下部に書かれた「ご旅行の際、ご持参ください」の表記がそれを物語っている。

 

 

このパンフレットは、近畿日本ツーリスト株式会社が発行。同社協定の旅館ホテル連盟和歌山支部や、和歌山県観光連盟などが協賛している。和歌山版を含め、全国20エリア版があり、同社店頭などで配布されている。

 

地元の人が地元の旅行パンフレットや情報誌を見ることは少ないかもしれない。しかし、浅く広い情報ではあるが、自分の住む地域のことを知るきっかけにもなるし、興味を持ち深掘りしたい地域の魅力を見つけることに有効であると感じる。また、例えばパワースポットや、人気動物園のような、旅行業界での流行と和歌山が持つ観光資源との関係を見つけ、それらを私たち住民が観光資源のひとつだと認識していくことも大切だと思う。

 

(次田尚弘/広島)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「心つなぐ和歌山」を アドベンチャーワールドの感動から

2012-08-04 11:46:49 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

お子さま連れで、東京から骨休めに来られたご夫婦を、お城の見えるホテルでマッサージさせて頂いた。昼間見た白浜アドベンチャーワールドイルカショーの感動が覚めやらぬご様子。「全国あちこちでイルカショーを見たが、観客とイルカと調教師達が、これほど一体となったショーは初めて」とおっしゃる。

 

 

【写真】イルカと交流する親子連れ。

イルカと別れを惜しんでいるように見えた。(筆者撮影)

 

 

ご主人はお父様と共に葬祭業を営み、奥様は元ディズニーランドのダンサーであったという。客人をもてなすプロフェッショナルから、これほどの激賞を頂戴したイルカショーを、自分の目で確かめに行った。

 

大きな深い水槽で、十数頭のイルカが、美しい音楽に合わせて難易度の高い芸を披露した後、観客との交流の時間がたっぷり与えられる。いたずら好きのイルカが、水槽の間近に集まった子供達に水しぶきを掛ける。愛嬌たっぷりのイルカが、まるで話しかけるように口を動かしながらガラス際までやってくる。イルカに劣らず芸達者なアシカや人気のパンダなど、動物との非日常的な交流を満喫できる仕掛けが、ここにはある。

 

交流といえば、この親子連れが夕食をとった和歌山市内の居酒屋がこれまた素晴らしかったのだという。「子どもの相手までしてくれて、和歌山の人はホントに心優しくてあったかい。きっとまた来ます!」

 

アクセスが良いことや費用がリーズナブルであることなど、観光客に来て頂くのに必要な条件は色々あるだろう。しかし人は「心を通わせるために旅する」ことを忘れてはならない。私たちのふるさと和歌山は、その要件を備えている。自信を持って磨こう、「心つなぐ和歌山」を。

 

(宮本年起 / 和歌山)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする