さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

地域の伝統野菜「和歌山大根」 まもなく蒔き時、家庭菜園でも

2013-08-25 13:32:14 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

前号、前々号では今年の猛暑について取り上げた。相変わらず暑い毎日だが、コンビニエンスストアでは早くも「おでん」の販売が始まっている。

 

店員によると販売を始めたのは8月10日頃。「暑い盛りですが昨年よりもよく売れています。

今年は早くから冷やし麺などが売れたので、そろそろあたたかい食べ物を食べたいというお客様が増えてきたのでは」と話す。

 

おでんといえば、大根が代表的。秋・冬の本格的なシーズンに向け、まもなく大根の種まきが始まる。

県内では多くが和歌山市で生産。

 

地域の伝統野菜「和歌山大根」は、紀ノ川河口や海岸沿いの砂地で栽培される和歌山県特産の白首大根

種まきから約2ヶ月で30センチ程にまで成長する。食べる部分が純白であるのが特徴。

 

和歌山大根」の始まりは江戸時代中期。参勤交代に出た際、江戸から持ち帰った大根の種を和歌山城周辺の砂地に植え、城下に広まったとされる。

出荷のピークは昭和30年代で、それ以降は苦味の少ない青首大根にシェアを奪われ、栽培数が減少。

肉質が緻密で柔らかいことから「紀ノ川漬け」や「べったら漬け」などの漬物にされることが多いが、煮物にも使える。

 

 

 

【写真】家庭菜園向けの「和歌山大根」

 

最近では家庭菜園向けのの販売も行われ、ホームセンターやスーパーの園芸コーナーで容易に手に入る。

筆者も購入してみたが百数十円でたくさんのが入っていた。

種まきの時期は9月上旬から9月下旬。砂地の畑での栽培が一般的だが、深型のプランターや米袋を使った栽培も可能。

和歌山市特有の柔らかい砂地を再現すれば、難しく無いという。

 

ちょっとした家庭菜園で地域の伝統野菜を食べられる。この秋、筆者も挑戦してみたい。

 

(次田尚弘/和歌山)

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涼を求め、県内各地へ いつもと違う、夏の思い出を

2013-08-18 13:39:16 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

和歌山ならではの熱中症対策」と題し、梅干しの効果をご紹介した前号の発行日(811日)。和歌山市で観測史上最高の385分を記録した。

 

県内各地でも同様に猛暑の日々が続き、近場でを求めたくなるのは筆者だけだろうか。

県内で最も涼しいところはどこか、昨年と比べ今年の猛暑はどれほどのものか、調べてみた。

 

  

 

使用したのは県内12箇所のアメダスのデータ。今年と昨年の81日から814日を対象とし、最高・最低気温それぞれの平均値を出した。

 

最高気温の平均値が最も低いのが高野山303分)で、最も高いかつらぎ362分)より6度程低い。

一方、最低気温の平均値が最も低いのが高野山195分)で、最も高い和歌山市265分)より、これまた6度程低い。

日中は全地点で30度超えの真夏日を観測。どこへ行っても熱中症対策は欠かせないが、朝夕の涼を求めるならば熱帯夜の定義(夜間の最低気温が25度を上回ること)を下回る場所へ行くのが良さそうだ。

 

ちなみに昨年の同じ時期における最高・最低気温それぞれの平均値と比較すると、最高気温では1~5度の上昇が見られ、日中の猛暑ぶりが顕著だった。

 

日中がこうも暑いと「夏の旅はしんどい」と言われるが、工夫次第でこの時期ならではの楽しみ方もできる。

筆者は先日名古屋を旅したが、日中は水族館と博物館、夕時はテレビ塔へ昇り夜景を楽しんだ。暑さ故のプランだが有意義だった。

8月も後半。「暑かった」では終わらない、いつもと違う夏の思い出を残したい。

 

(次田尚弘/和歌山)

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和歌山ならではの熱中症対策 猛暑を乗り切る、梅干パワー

2013-08-11 16:59:30 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

暦の上では秋を迎えたが、「この夏一番の暑さ」という言葉が日々更新される猛暑の日々が続いている。

故郷や行楽地でお盆休みを過ごすという方も多いだろう。

お墓参り、レジャーなど、外で体を動かす機会が増える時期、熱中症対策が欠かせない。

 

熱中症は症状の程度により大きく3段階に分けれらるという。

急激な水分不足と血圧低下による「熱疲労」。

水を飲んでいても塩分を補給しないことで筋肉に痛みを伴うけいれんが起こる「熱けいれん」。

これらの症状を超え体温を調整する中枢機能が麻痺し体温が40度を超えるなどする「熱射病」。

 

お茶や水を飲んでいても塩分摂取ができず、それを防ぐためにスポーツドリンクが有効であることは言うまでもないが、口に合わないなど、馴染みがない方もおられるだろう。

おすすめしたいのが梅干麦茶の組み合わせ。

 

 

【写真】フルーツ感覚で食べられる、はちみつ仕立ての梅干

 

梅干の酸っぱさにあるクエン酸と、麦茶に含まれるミネラルが熱中症予防に有効。

梅干1個に対し麦茶500ミリリットルで、塩分摂取の目安となる水分の0.1%~0.2%の塩分量になる。

食事の際や休憩時間に摂取することでスポーツドリンクと同等の効果を発揮できる、和歌山ならではの熱中症対策だ。

 

この夏も、みなべ町と町内の梅農家、加工業者が協力し、熱中症対策疲労回復に役立ててもらおうと、高校野球和歌山大会に出場の全チームと高野連スタッフに梅干を贈り、スポーツを結びつけた取り組みを推進。

 

加工業者の工夫で、はちみつ仕立てやフルーツ感覚で楽しめる梅干など、幅広い年代に受け入れられるラインナップも充実。

猛暑を乗り切る、和歌山発熱中症対策を試していただき、広めてほしい。

 

(次田尚弘/和歌山)

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東海地方で和歌山をPR 県観光連盟 名古屋観光センター

2013-08-04 20:10:25 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

名古屋市中区栄。テレビ塔をシンボルとし東海地方で最も栄えるこの地に、和歌山の観光PRする施設「和歌山県観光連盟 名古屋観光センター」がある。

 

 

【写真】県観光連盟名古屋観光センター

 

各都道府県事務所や観光案内所が中日ビル4・7~10階に入所し「全国物産観光センター」を形成。

その一画に和歌山県のブースがあり、わかやま紀州館(東京都千代田区)と同様、県内全域の観光パンフレットの配布や案内、東海地方のマスコミや旅行エージェントへの情報発信や収集を行っている。

 

同センターのショーウィンドウには、那智勝浦町のまぐろを「紀州勝浦産生まぐろ」とネーミングし、舟盛り、まぐろ丼、寿司のレプリカや、缶詰を展示。

夏の観光シーズンにあわせ、白浜町白良浜海水浴場和歌山アドベンチャーワールドの紹介コーナーも設置。

東海地方ならでは、伊勢からのアプローチを前面に押し出しているのが印象的だ。

 

また、名古屋を中心に「東海和歌山県人会」があり活発に活動。来年、創立110周年を迎える歴史ある県人会。

9月7日()・8日()には、全国県人会東海地区連絡協議会などが主催する「ふるさと全国県人会まつり」で「和歌山うまいもん大集合」と題したブースを展開。

7日()午後3時からは「南紀白浜 円月太鼓」が披露される。

 

同センター長の西本さんは「東海地方にお住まいの和歌山県出身者に来て欲しい。

和歌山の輪を拡げていければ」。夏休みで東海地方から帰省される親戚や知人が居れば是非お声かけいただきたい。

会場は松阪屋名古屋店前の久屋広場。

 

今秋には伊勢神宮の式年遷宮を迎え、東海地方への旅行者が増える。

伊勢から熊野へ。ひとりでも多くの方に和歌山の魅力体感して欲しい。

 

(次田尚弘/名古屋)

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