さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

「木の国」の原点、発信地 貴志川線 伊太祁曽駅周辺

2012-12-16 19:35:07 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

以前、広島市内の職場で「和歌山にも三社参りという風習があるらしいね」と聞かれたことがある。

九州や中国地方(主に山陽側)では、初詣で近所の三神社を詣でるという風習が各地域にある。

 

和歌山県においても、地域によって異なるが、代表例として、日前宮竃山伊太祈曽三神社を詣でる風習をご存知の方々も多いだろう。

和歌山電鐵貴志川線の前身は、今から約100年前、参詣のためのアクセス鉄道として敷設されたという。

今週は、同線伊太祁曽駅周辺の地域の魅力について触れたい。

 

 

【写真】伊太祁曽駅に入線するいちご電車

 

伊太祁曽駅。和歌山駅から電車に揺られ約15分。和歌山電鐵の本社が置かれる駅舎では、猫のニタマ駅長が出迎えてくれる。

駅から南へ町並みを歩くこと約5分、伊太祈曽神社が見えてくる。

伊太祈曽神社は、御祭神である五十猛命(いたけるのみこと)が天から持ち帰った多くの樹木の種を全国にまき、国土を作ったとされている。

木の神である五十猛命が鎮座する和歌山が、木の国(紀の国)の呼ばれる所以ともいわれている。

また、古事記では五十猛命大国主神の命を救ったという神話があり、厄除けや病気平癒の神としても信仰されている。

 

駅から北へ約1キロ歩けば四季の郷公園。広大な敷地には、和歌山市における農業の研究施設を備えると共に、ネイチャーセンターなど研修施設や地域の農産物を集めた直売所の運営など、同市の農村文化を発信する役割を担っている。

 

伊太祁曽駅周辺。ここには、木の国和歌山の原点、発信地があった。

 

(次田尚弘/和歌山)

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