さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

さんぽみち No16 和歌山市駅

2009-11-21 08:33:52 | さんぽみち(バス停周辺紹介)
さんぽみち今回は和歌山バスの主要ターミナル和歌山市駅です。

明治に開設され3代目にあたる和歌山市駅には、現在も南海電気鉄道JR西日本が乗り入れています。
 
【写真】活気ある商店街を復活させるためのイベント「市駅夏まつり
 
南海電鉄加太線は今こそ紀ノ川駅から分岐し東松江に向かっていますが、加太軽便鉄道として開業した時は、本線とは異なり駅から北に向かい紀ノ川を渡り北島島橋の駅を通り東松江から加太に到達していました。

しかし紀ノ川橋梁が痛んだためメインルートから外れ細々と運行していましたが、やがて台風で橋梁が破損したため加太線は現在の紀ノ川駅ルートになりました。

現在は破損した紀ノ川橋梁を修復し河西橋として復旧していますが、ご覧のように新しいコンクリートの橋脚や傾いた古い橋脚を補強し、継ぎ接ぎだらけの姿となっています。
 
 
【写真】加太線の旧紀ノ川橋梁だった河西橋
 
JR西日本も今は短いホームが1本だけで、2両編成のワンマンカーが1時間に1~2本走るだけとなりましたが、かつては2本のホームと機関車付け替え用の機廻し線があり、最盛期には和歌山線関西線を経由し東京駅まで直通の寝台急行列車大和」や、通勤列車も紀勢線亀山・新宮・紀伊田辺方面や和歌山線王寺・五条方面からの蒸気機関車ディーゼル機関車牽引の客車気動車が乗り入れておりました。
 
 
【写真】現在はがらんとしてしまったJR(国鉄)のホーム

陸橋付近に今はほとんど使用されなくなった、南海と国鉄間の渡り線を利用し難波から白浜、新宮に向かう急行「きのくに」と国鉄の機関車に牽引された夜行列車「くろしお」や住友金属向けの貨物列車が運行されていました。

その上、駅前からは路面電車海南新和歌浦東和歌山方面に、バスも市内各所に向け頻繁に走っており、今では考えられない程に朝夕のラッシュ時は乗換客でごった返し、付近の市駅前商店街にも活気がありました。


旧・加太線については南海北島支線http://www.eva.hi-ho.ne.jp/tsugita/special/kitajima/kitajima12.htmlをご覧ください。

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さんぽみち No15 城北橋

2009-11-14 10:32:00 | さんぽみち(バス停周辺紹介)
さんぽみち第15回は城北橋です。

和歌山城の外堀となる市堀川に架かる城北橋は和歌山市駅から出発する和歌山バスの経由地として、近年寂れてしまった本町2丁目を通過せずに県庁前方面に行く直行ルートで、市民の方もよくご存じかと思います。

近くには和歌山市消防局・中消防署があり、ここは破綻した興紀相互銀行の跡地で、移転前の消防局は和歌山城内砂の丸の北側にありました。

その他和歌山市こども科学館和歌山放送の跡地で、閉鎖された和歌山市発明館紀陽銀行事務センターの跡地です。

市堀川の一つ下流に架かる寄合橋は江戸時代からあった由緒ある橋で、現在の橋は昭和16年に完成した充腹アーチ式の鉄筋コンクリート橋で、橋のたもとに二ヵ所ずつ灯火の親柱があり、上流の中橋と共に土木学会の土木遺産リストに掲載されています。

このあたりの市堀川は近年整備され遊歩道を設置、50年前にいかだが係留されていた頃から考えると現在の風景は想像できません。

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さんぽみち No14 市民会館前

2009-11-07 16:31:04 | さんぽみち(バス停周辺紹介)

さんぽみち今回は市民会館前です。

市民会館市民図書館それに市立博物館の場所には以前中央市場があり、早朝から多くの人や車が行き交い活気がありました。
 
  
市民会館前の歩道橋と一体になっている塔の上には、市民会館が建設された頃のシンボルマーク「太陽と緑と笑顔」が取り付けられています。
 
 

市民会館と図書館の間を抜け、南海和歌山港線の線路を渡り紀ノ川堤防道路に昇ると、紀ノ川河口の青岸地区や御善松方面に行く河口大橋・通称100円橋への近道となります。
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さんぽみち No13 小野町3丁目

2009-10-30 00:46:47 | さんぽみち(バス停周辺紹介)

さんぽみち今回は小野町3丁目です。 

小野町には昭和2年(1927年)に建設された旧西本組の本社ビルがあり、現在は小野町デパートとしてギャラリーや茶室、貸しスペースとして利用されているようです。

和歌山市の中心市街地の西端となる水門筋に面し水門吹上(みなとふきあげ)神社があり、毎年1月10日にはえびす神社として大賑わいします。

さんぽみちプロジェクトのWeb http://isagai.sfc.keio.ac.jp/sanpo/

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さんぽみち No12 久保町4丁目

2009-10-24 00:43:59 | さんぽみち(バス停周辺紹介)

さんぽみち今回は久保町4丁目バス停です。

付近には紀ノ川大橋の久保町ランプがあり、その下には久保町駅が設置されていましたが、2005年11月26日限りで築地橋、築港町と共に廃止されました 。

 
 
【写真】紀の川大橋の下にあった久保町駅

南海電鉄和歌山港線は1956年5月6日に開通し、和歌山市駅から久保町駅までは南海電鉄が建設、久保町から和歌山港駅までは和歌山県が臨港鉄道として建設し南海電鉄が列車を運行しています。

1971年3月6日まで終点の和歌山港駅は現在の築港町駅の先にありました。
南海汽船の発着場と共に外港に移転し現在は南海フェリーのりばと陸橋で結ばれています。
線路はその先の2002年5月26日に廃止された水軒駅まで続いていました。
また築港町駅の手前からは貨物線も分岐しておりました。

紀ノ川大橋を通る26号線バイパスは1967年の当初は御善松まで開通。以後狐島、梅原と北進し、北島橋を通る旧国道26号線から区間変更され、交差していた南海加太線北島支線を廃止させる一因となりました。

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