…… 池 千之助   信州ありふれた普通便 ……。

         信州・長野県長野市から、お気楽で無駄な記事を載せています。

撮影中、大切なシーンで涙が……!

2021年09月10日 09時00分00秒 | 結婚式・披露パーティー

  新型コロナ感染の影響の中、ご結婚なさるご夫婦はいらっしゃるようですが、挙式やご披露宴などはこのご時世ですので先延ばしになっているカップルが多いと聞きます。

 

 

  今日は、そんなブライダルに関した話題をご紹介させていただきます。

 

 

  まず、画像はフォトストックからですが、信州・軽井沢で一番古い教会と言われている「ショー記念礼拝堂」です。

 

 

photo  stock   1   軽井沢・ショー記念礼拝堂

photo  stock   2

2013年7月撮影

 

  このショー記念礼拝堂での挙式を、過去一度だけお撮りする機会がありましたが、記憶に残る撮影でした。

 

 

  新郎新婦様は、都会からのお二人で、参列者が殆んど軽井沢の別荘族の皆さんで、教会の周りの駐車場に停められたクルマは、冗談抜きに、すべてが外車ばかりで、おまけに美男美女の新郎新婦様が乗りつけたクルマがベンツの白のオープンカーで、いかにも絵になっていました。

 

 

  ちなみに、私のクルマだけがブルーバードの国産車でしたので、笑っちゃいました。住む世界が違うんだと感じました。

 

 

  で、この挙式の後は、いつも仕事でお世話になっている中軽井沢のホテルでのご披露パーティーの撮影もありましたので、私たちは挙式が済んで機材を撤収して、旧軽井沢から中軽井沢への移動をしなくてはなりません。時期が8月のお盆を過ぎた頃で、夏の軽井沢は異常に混雑しており、一般道路は渋滞が日常化されていて、すごく時間的にも忙しく、山道の裏道を教えていただいておいて、ご披露パーティーの撮影時間には、辛うじて間に合いました。

 

 

  そして、こちらの教会は、「聖パウロ・カトリック教会」です。旧軽銀座の近くにあり、若いカップルさんや女性の皆さんに人気があり、この教会を訪れることが多いようです。

 

 

photo  stock   3   聖パウロ・カトリック教会

photo  stock   4

photo  stock   5

photo  stock   6

2015年8月撮影

 

 

  で、今日の本題ですが………、

もう数十年前になりますが、仕事で軽井沢でのブライダル撮影中、涙がとまらなくて、困ったことがありました。

 

 

  ご存知のように、ご披露パーティーで、結び近くなって来ますと、新婦様からご両親へ感謝の気持ちを伝えるお手紙の朗読があります。そして、新郎新婦様からご両親への花束贈呈と進んで行きますが……、

 

 

 今でも、記憶に残っている素晴らしい感動をいただきながら撮影させていただいた、あるご披露パーティーのお話しをさせていただきます。

 

 

  それは、新郎様が再婚で、小学3年生の女の子がいらっしゃる状況で、新婦様は初婚と云うことのようでした。

 

 

  ご披露パーティーは、ご来賓の皆様は殆んどお身内とご友人の方々のようで、三十名様くらいのパーティーでした。 

 

 

  当然、パーティーは新郎新婦様のご入場から始まり、ケーキ入刀やお色直しなども行なわれ、ご披露パーティーは和やかな雰囲気で進行していきました。

 

 

  そして、結び近くになって来て、新婦様の感謝の気持ちをご両親様へ、手紙に託して読み上げられました。やはり、小学3年生の女の子のお子様がいらっしゃるご家庭に嫁ぐのは、多少なりとも不安があったようで、そんな言葉も読み上げられました。

 

 

  その後、花束贈呈が行なわれ、新郎様のお被楽喜の挨拶となっていくのですが、ここで、サプライズ的に、新郎様の小3のお嬢さんが、新婦様に向けて、「新しいお母さんへ……!」と題して、お手紙を読み上げました。

 

 

  このお手紙の内容が、余りにも涙をさそう言葉が並んでいて、今でも印象に残っているのは「新しいお母さんには、いっぱい生きて、パパや私を悲しませないで欲しい……!」と云ったことでした。

 

 

  これが、小学3年生の女の子の言葉かと思えないほどの感情を入れ込んだ上手な「スピーチ」で、新しいお母さんへの必死な訴えの言葉だったような気がしました。

 

 

  この小3お嬢さんのママは、ご自分がまだ5~6歳の頃病気で天国へ召されたようで、子供ながらに淋しい思いをずっとしながら生きて来られたと、そんな感じがひしひしと伝わって来ました。

 

 

  会場のご来賓の皆様も、全員涙に包まれている雰囲気で、大事な撮影シーンでしたが、私も気持ちを入れ込んで撮影しておりますので、自然に涙があふれて来て、ハンカチで目頭を拭き拭き必死での撮影になりました。

 

 

  生涯で、お陰様で千ン百件以上のご披露宴をビデオ撮影させていただきましたが、このご披露パーティーほど感動を貰いながら撮影した宴は、後にも先にも、このご披露宴が一番記憶に残った撮影でした。

 

 

 

 

  本日もこのブログにお立ち寄りいただき有難うございます。

  深く感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る