雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺のエッセイ「ふしぎな神の光」

2015-09-05 | エッセイ
 郵便受けに入っていたチラシを見て驚いた。昨今、大気汚染など環境汚染の減少のために、排気ガス(CO2)の削減策に躍起になっている。これが、いとも簡単に浄化することが出来る「業」があるのだという。
 これを、B4のチラシにして個別配布するだけでは勿体ないではないか。国会に提案して、全国規模で実行するべきである。いや、「地球を守ろう」というのだから、世界規模で実行しなければならないだろう。

 ガソリン車を電気自動車に替える必要もない。原子力発電に反対することも必要ない。フロンガスの使用OK、垂れ流しでも構わないのだ。

 やることは、至極簡単である。偉大な神の光をキャッチし、その光を人の掌から放射するだけである。この光は、強力な「浄化力」を持っており、神の光をキャッチした人が手をかざすと、人や大地などあらゆる物の浄化が、たちどころに出来るのだそうである。

 素晴らしいことではないか。地球温暖化も、オゾン層の破壊もなくなり、砂漠化した大地も緑に蘇るのだ。今、直ちに浄化したいのは、放射能に汚染された地域だ。

 そこで猫爺は考えた。神様は、何も人間の掌を使わなくとも、神様自身が地球に向かって掌をかざしてくだされば良いではないか。その方が余程手っ取り早い。
 教団は、チラシを作製して配らなくても良くなり、資源の無駄遣いが削減できる。そうなれば、教団自体も必要ないではないか………と。


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