雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

100円ショップ6.電卓

2011-11-17 | 日記

 特に買う必要もなかったが、台所に置いて、価格の比較をするときにでも使おうと一つ買ってきた。 100円電卓をいじっていると、昔の高価な電卓を想起し自分が場違いの時代に生き残っているような気分になった。 写真左の電卓は、105円のもの。 右は、サラリーマン時代に買った関数電卓。 

 105円で、いろんな物が買えて重宝するのだが、日本の経済を考えると決して好ましいことではないと思うのだ。 人件費の安い国から入ってきた安い商品のために、どれくらいの日本の企業が倒産させられたのだろうか。 どれくらいの労働者が職を失ったのだろうか。 人手がたりなくて、中高卒者の就職率が100%に近かった頃の景気は、もう戻らないだろうか。 

 工場で「何を作っているのか」を当てるクイズや、紹介番組をよく見かける。 広い工場に労働者は2~3人なんてところで、ロボット(人型ではない)が淡々と動いている。 我々は、それを見て「わーすごい」 「へーそうなんだ」と叫んでいるが、その陰に合理化という波に流された労働者が居たことを思う人は少ないだろう。 

 その昔には戻ることないだろうが、新しい創意で失業者を無くし、労働者の賃金を上げ、購買力を上昇させ、景気を回復に導いてほしいものだ。

 


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