雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の才能なし俳句「貝殻」

2017-09-10 | 日記
 ある治療薬を服用しているためにすぐに疲れる躰だが、家でゴロゴロしているのも怠惰感を覚える。気晴らしにとマーカーペンと印鑑を買いに100円ショップへ行って来た。色々見てまわっていると、小さなビニール袋に貝殻が10個ほど入ったものがあった。猫爺は海辺で育っているいので、こんな屑貝殻なんて珍しくもなく、むしろ足を切ったりすので邪魔っけな存在であった。それでも女の子みたいに綺麗なさくら貝や珍しい巻貝の殻を見付けると拾って帰ったものだ。アルミの筆箱の中へ入れておくと、それを見た女の子が欲しがるからだ。

 その貝殻を思い出して駄作の俳句を一句。

   ◇百円の貝殻 ぬし護りたる 夏の海

 筆箱の中と言えば、現代の子供は絶対にやらないだろうが、猫爺は割れた体温計などから出た水銀を入れていた。素手で引き離したり、またくっつけたりするのが面白いのだ。後に教えられたのだが、水銀は猛毒で、口に入ると脳炎のような症状になり、死に至ることもあるのだそうである。良い子はこんなアホの真似を絶対にしないように。
 
 玩具など買って貰えないため、火事で焼けた電子パーツの工場から、ペーパーコンデンサを拾ってきて、電極のアルミホイルを集め、丸めてボールを作たりもした。人にぶつけると危険なので、専ら転がして遊ぶ玩具だ。

 さき程まで賑やかだった集く虫の声が途絶えた。雨が降り出すのだろうか。それともしんどくなって「今夜はここまで」「また明日」と、寝てしまったのか。そこで一句。

   ◇闇空や 集く虫の音 止みし闇

 帰りに、「和食さ○」で、メニューの鰻重セットを横目に見ながら、親子丼を食べて来た。年寄りには高ボリュームで美味くもあったが、味噌汁は「野菜屑」を集めてブチ込んだような感じで、一口食べて残してしまった。猫爺にとっては、可成り贅沢なチョイスだったのだが‥‥。

 


 


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