雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

普通に

2012-06-21 | 日記
 露らしく、しとしと雨が降り続いている。 1時間の雨量が大したことはなくても、長時間降り続けば方々で被害がでて来る。 また、空梅雨でも田や畑の作物に被害がでる。 はなはだ身勝手だが、普通に降り続き、普通に明けて、普通の真夏が訪れてほしいものだ。 

 今日の午後、普通に食材の買い物に行ってきた。 今日の夕食は、ズッキーニと小さなバナメイ海老の寄せ揚げにしようかと思って買って来た。 スーバーで売られているバナメイ海老は、タイあたりで養殖されたものだとか、クルマエビの仲間で、安価ではあるが味はブラックタイガー海老と比較して、まあまあかな? (これは個人の感想であり、一般の平均的評価ではない)

 中くらいの鯵が安かったので買って来た。 これは、3枚におろして、南蛮漬けにしようかと思ったが、揚げ物ばかりなので思い留まって、普通の塩焼きに変更した。  

 あとトマトが安売りだったので、小さなダンボールに入ったものを、一箱買って来た。 一生懸命食べないと腐らせてしまう。 明日の麻は、トマトの入ったスクランブルエッグの予定。 雨は、相変わらず普通に降り続いている。  

夢と現実の渚

2012-06-21 | 日記
 少し熱を出したりすると、おかしな夢を見るものだ。 気味が悪い夢から覚めようと努力しているのに、また夢に引き摺り戻されてしまう。 「宇宙の渚」ならぬ夢と現実の渚を彷徨っているのだ。 
 何か得体の知れないものに追われて逃げ回っているのだが、その内「これはきっと夢だ」と思うようになり、目を覚まして手元ランプを点けるが、また直ぐ夢の中に引き戻されてしまう。 完全に目が覚めたときには、全身冷や汗でぐっしょり濡れている。 

 バッタのように跳ぶ夢を見たりもする。 早くこの場所から抜け出そうと、ひょいと屋根の上に跳び上がり、ぴょんぴょんと跳び移っている最中に、跳び上がれなくなってくる。 何故かメッチャ焦ってジタバタしているうちに目が覚めて、暗闇のむなかでホッと胸を撫で下している自分があったりする。

 穴に落ちる夢もよく見る。 落ちる瞬間全身が「ビクッ」と痙攣して、多分「あっ」とか「うっ」とか声をだしているに違いない。 傍に人が居たりすると、相当恥ずかしいだろう。

 妻がまだ自分でトイレに行けた頃、深夜のトイレの中で子供のように声をだして泣いたことがあった。 慌てて行ってみると、真っ青な顔でガタガタ震えており、聞きただしてみると「窓から死神が入ってきた」と言った。 取り敢えず抱きしめて肩や頭を擦り、落ち着かせようとした。 年寄り夫婦がトイレの中で、日本猿さながらにグルーミングしている光景は、例え娘であろうとも見られたくなものであった。 これも体調の悪い時の、夢と現実の渚に見えた夢或いは幻だったのであろう。 このことについては、妻の生きている間は一度も口にしたことはない。