「原発のどこが危険か 世界の事故を検証する」桜井淳(きよし) 1995朝日新聞社
2011福岡第一原発事故
連日の報道にしっくり来ないものを感じ、ここまでの原発(組織)のあり方・問題点を見ることで、今報道されていないところで何が起こっているのかを探ってみたいと思った。
「原発推進派が安全と判断したことが、後に容赦なく深刻な事故として表面化している」P4まえがき
「通産省(経済産業省)の、通産省による、電力会社のための、事故・故障評価」P19
「事故の責任がすべて現場の末端管理職や担当者に押し付けられてしまう」P122
「事故が起こって初めて技術欠陥を専門家が認識」P122
「日本ではステーション・ブラックアウトは、炉心溶融に結びつく深刻な起因事象とは位置付けられていない」P129
「世の中の原発不信は、機密主義の電力会社が作り出している」P151
「楽観的な事故評価」「インチキな解説」「マスコミが甘いからインチキ論者を培養する」P182
安全性の言い訳に行き詰ると経済性の所為に~事故評価の責任逃れ解釈
商用原発を使った試験
ロシアの管理はやばいよ
1994-01-16「NHKスペシャル/チェルノブイリ・隠された報告書」
運転至上主義、なにかあっても止めない原発運転
信頼の出来ない通産省の実証実験
定期点検作業は下請け労働者、社員はすべてを把握できず確認せずに確認印、測定データチェックできておらず
電力会社のプレス発表と行動とのギャップ
中性子脆化 ステーション・ブラックアウト(電源喪失)→炉心溶融 脆性遷移温度 加圧熱衝撃
・・・なんにも変わってない。
これは酷い。
今回の事故を予言しているようじゃないか。
そうそう、圧力の高い状態で温度を下げると、格納容器の破損確率が何桁か上がるそうです。