「23分間の奇跡」ジェームズ・クラベル(1981/1963) 1983集英社
ジェームズ・クラベル・・・比べる?まあ!そうなのよ、比べるのよ。
人生で何回もこういうことがあるかもしれないよね。
特別に頭のいい人は中学生くらいでこういうことから卒業しているかもしれないけれど、ほとんどの人間は少し頭がいい程度でも流されるよね。
言葉で言われると間違っていないのに、でもね、細かい条件を突き詰めていくと危ないんだな。でも、それを追及する空気もないし、知恵もない。何しろ僕らは新しい考え方に興奮しているんだ。新しい「正しい」考え方に。
日本人であれば、戦後のその教育において受けた知識からすれば、この本を読んで思うのはアメリカナイズされていく自分たちの姿だろう。そして、ほとんどの人はそれを否定的には考えないのではないか。ワタシも否定することができない。しかし、この本の怖さからすると、もう一度考える必要があるのではないかという気もしてくる。でもさ、あまりそれを考え過ぎると、安倍内閣のように右傾化していきそうで嫌だ。
自分と、その周りの社会、その成り立ちとありかた、そしてその正当性。
他人と意見が違った時に、読み直してみるといい本かもしれない。
空白のページも入れて84ページだけれど、文字数が少ないから、ゆっくり読んで(音読して)ちょうど23分で読み終われる。それも計算しているのかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます