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「Nのために」湊かなえ 2010東京創元社
『ミステリーズ』2009年02月号~10月号
彼も彼女もN
あいつもこいつもN
ぼろアパートもN
安藤が真相を知ったならば、「お前らは変態か!」「余計なおせっかいしてんじゃねーよ!」って思うだろう。
ああ、世の中は変態と余計なお世話でできているのかもしれない。
登場人物たちの意識や認識からすると、この世も『余計なお世話』なルールで固められているのかも。
はっ!そういう意味でタイトルをとらえると、N=変態?!(ごめんなさい!)
ちなみに、115ページまで安藤が男だと気付きませんでした。杉下希美と沖縄にまで遊びに行く友達だから女だとばかり・・・だから、野口と安藤が不倫をしているのではないかなんて思いながら読んでいたのに!
杉下希美はね、高島ちさ子でイメージしてみました。見た目はいいのに男前(がさつ)で外(遠く)への憧れとか。
まだまだ嘘や隠していることはあるのかもしれない。
ああ、モノローグで構成される湊さんの作品は、実は隠れている嘘を探す作品なのかもしれない。なんてね。
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