「ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係」真梨幸子 2018角川書店
『野生時代』2016~18+大幅加筆修正
これは”先生”を主人公として怖い書き方もできたよね。
ずっと『他人事』として読ませるので、軽く、薄笑いを浮かべながら読みますが、警察こそがストーカーという構図は権力を伴う最高の恐怖だ。(そして、それは司法も同じで、検察はいくらでも冤罪を作り出せる立場にあることにも考えが及べば尚。それが社会の正義であれば、それを意識した時の個人の恐怖は如何ほどか)
あ、ゴーン日産前会長への検察の動きって、まさにストーカーだよね。評価はいろいろあるだろうけど、日本の司法の問題を浮き彫りにしているわけで、制度改正に向かうといいよね。少なくとも、検察が立件に不都合な証拠を隠す行為を禁止する(証拠はすべて明らかにする)ように。