「身の上話」佐藤正午 2009光文社
『本が好き』2006年10月号、11月号、2008年02月号~2009年07月号
竹井をやっつけろ!
ミチルは普通の若い女性
だろうか
不運な星の下に?
久太郎と高倉さんの家(店)の事情は面白いのに、何でテレビドラマでは端折ってしまったんでしょうね。
久太郎が殺される場面も含めて実に納得する関係となるんだけど。
京都旅行の老夫婦も余計だよね。なんかの伏線だった?まだ最終回を見てないのだけど。
あ、そういえばドラマではタテブーも東京へ来たけど、どうなったのかね?竹井に殺されちゃうのかね。
うん、この作品の素晴らしいのはちゃんと最後に2回もひっくり返してくれているところだね。淡々と。
テレビドラマではミチルを馬鹿扱いし過ぎていると思っていたが、これも身の上話(語り)によるイメージだという演出なのか?どうだろう。
ドラマは…やっぱり構成がへたくそだった。
必要な改変よりも不必要な演出的改変のほうが多い。惜しいな。
おっと!
この作品は奥さん(ミチル)からの口伝えという形で書かれているんですよね。
つまり、
それは『真実』とは限らない。
ミチルが都合の良いように話している可能性が非常に高い。
東京へ出ていったのは本当に行き当たりばったり、思い付きだったのだろうか。
そこで起きた事件(事故)は本当に竹井が仕組んだのだろうか。
竹井はミチルのいいなりの子分のままだったのかもしれない。
旦那(語り部)が告発をするじゃないですか。
それもミチルの計算通り…
ミチルの罪が軽減されるように…
そして、竹井は身柄を拘束される前に、ミチルに、始末、されて、しまうのでは…
はっ!
宝くじも・・・なにかの方法で奪ったものでは?