きょくたN日常事態宣言

パンデミック
ずっと自宅待機
でも手洗いうがいマスク換気

20101208

2010年12月08日 19時27分52秒 | ニュース7

2010年12月08日(水) NHKニュース7

  • 金星探査機「あかつき」(税金250億円)金星の周回軌道に入れず!逆噴射不足!
    • 6年後に再び金星接近、その時再挑戦 ほら、やっぱり計算された演出だよ。
      • 燃料はたぶん充分残っている
      • 電池の寿命は4年半・・・節約で
  • 後期高齢者医療制度、廃止後の制度は~厚生労働省最終案今月中に(出したい)
  • 海老蔵出演無期限見合わせ~ プップギャーッ!!m9゜。(^Д^゜≡。゜^Д^)m9゜。プップギャ-ッ!!・・・って言っている奴がいっぱい居ると思いますが、将来的には逆にハクが付いたような評価になっているんだよね。
  • 岡田「小沢元代表国会招致しようよ」菅「いいね」森・谷(小沢派)「ちょ、やめてよ!」
  • 仙谷「辞任なんてしないよ。誰も俺には言って来ないもん」 おそろしや!
  • ノーベル平和賞~19カ国が授賞式欠席(中国配慮)~
  • 韓国軍報復(可能性)に米軍一定理解
  • 能登半島沖ロシア軍機接近(06日早朝)~
  • さいたま所沢~小学校でノロウィルス集団感染か
  • 諫早湾めぐり賛成反対知事副官房長官面会
  • 岩隈(楽天)残留心境会見~来年はFA件獲得(方針明言せず)
  • ジョン・レノン命日(30年)
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◆「秘密」東野圭吾

2010年12月08日 09時47分19秒 | 読書とか

「秘密」東野圭吾 1998文芸春秋

テレビドラマ放映中なのですが・・・

意識の入れ替わり~面白いですね。
記憶は魂が持っているのでしょうか。そしてその魂が憑依することで、意識と記憶は移動できるのでしょうか。
それは、横へ置いといて、ですね。

主人公の平介が『(娘の身体で)若さを手に入れた(妻の)直子への嫉妬』をする話。
娘の身体に妻の意識、それは妻であるのか娘であるのか。
人の家族関係は肉体か意識か。
妻として認識する平介と、娘として自立しようとする藻奈美(直子)

『妻への嫉妬』はその若さを手に入れた方法が娘の体だったと言うところで、それを自分の都合でうまくやっている『妻への憎しみ』になっているのだろうな。しかも、それを娘のためだといいわけができてしまい、夫としてもそれを認めざるを得ない。

直子としてみれば、事故のあと、自分の状態に気づいて怖くなったとき、頼りにするのは夫だった。そのときは夫の平介が彼女の全てだった。唯一の理解者だった。
しかし、いざ若い身体で人生をやり直し始めたとき、そこにいる夫は人生のやり直しには邪魔な存在でしかなかった。東野圭吾作品でありながら殺人事件に発展しなかったのは、夫が自分を娘として妻の座から開放しようとしたから。それによって娘として生きる方法を、その形を作り出す方法を見つけたから。

うん、夫であり続けたかったら、やっちゃえばよかったんだろうな。

 

でさ、意識と記憶の他の肉体へのコピーと言うことで、この母娘の状況を考えてみる。
二人は死を目の前にして、脳が最活性化状態だった。つまり、記憶が全開で『走馬灯のよう』に過去が廻っていたのだ。そして、バスの転落時の物理的ショックがあった。そのときの状況は母親が娘を庇う形だった。つまり、二人の頭の位置も近く、しかも親子ということで相性もよかったのだろう。母親の活性化した記憶の形は、同じく活性化していた娘の脳にプレスするように上書きされていった。
ついでに近くの高圧電線とか、天体の状態とか、いくつか条件を重ね合わせれば、もっとそれらしくなるかも。
うん、あるある!
上書きされたのだからリカバリーは利かないだろう。まあ、不思議な脳の話だから可能性は否定できないが。
で、記憶はそうやって移植されたとして、そうなると意識はどうなのか。母親の記憶をもった娘とはならずに、母親の意識になってしまったのだとすれば、それは『意識は記憶によって作られる』ということになるだろう。東野圭吾の作品『変身』で描かれた『肉体(脳・ハードウェア)によって意識は支配される』とは逆の解釈になる。

直子の肉体は死んでいるわけで、母親の記憶を持った藻奈美というのが正しい認識なのだろう。彼女が感じる喜びは誰のものだろう。母親だろうか。認識しているのは藻奈美だ。『母親の記憶』自体は母親本人ではない。母親本人は死んでいる。母親(直子)の喜びだとするのであれば、魂の存在を認めなくてはならなくなる。
ああ、直子をうらやましいと思ったが、そうではなくて藻奈美こそがうらやまれるべきか。いや、本来の自分を失ったということでは、逆に気の毒だ。
あら、結局思うほどうらやましい状況ではないのだな。
そうだよ、藻奈美(直子)側から考えれば、そこには底知れない不安と苦しみがあるに違いない。一番の苦しみは自分の正体がわからないことだろう。だから、一生懸命に勉強をして家事をして、完璧に過ごすことでそれを忘れようとしていた。その不安から逃れようとしていた。平介に事実を告げずに娘になりきっていれば良かったと思う反面、それを知っている人間の存在が自分を支えてくれていると言う事実。それでも平介への気持ちはすでに夫ではなく父親として見ている自分に気づく。夫の気持ちを考えるとそれを自分の中で認めることも許されない。
おお、そっちの方が感動できる大作になるのではないか!
ドラマはそっちでやっているのか?そうだったらすごいのに。


2010-12-20
映画「秘密」をテレビ地上波放映
おおお!いいじゃないか!やっぱりドラマとはクオリティーが違うな~

改変してある部分も納得いくぞ。
ラストの部分も『夫婦の愛』の形として、そしてもう一つの”二人”の『秘密』を作っているじゃないか。
解釈と味わいを大きく変えているが、原作と同等の評価をしたい。いや、原作よりも好きになれそうだ。

直子との『別れ』の場面、初めてのデートの思い出の場所で岸本さんが登場したときに笑ってしまったのはごめんなさい。

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