ドラマ

ドラマってあんまり見ない

市原悦子や泉ピン子が主演の２時間ドラマは別

帯ドラマに関しては触手が伸びない

ところがココ最近、昼下がりの再放送の中に

少しハマっているモノがある

阿部寛主演の「アットホーム・ダッド」だ

会社をリストラされた夫が

勤めに出る妻の代わりに家事をする事になり

悪戦苦闘する内容だ


これまで阿部寛にはまるで興味がなかった

一昔前のイケメン俳優と言う認識しかなかったのだ

何気に回したチャンネルに目を奪われた

そこには髪を短く刈り上げて男臭い感じの阿部が

慣れない手つきで家事をやっている姿だった

宮迫演じる隣の亭主（彼もまた専業主夫だ）に

何かとアドバイスされながら

節約術を学んだり、料理教室へ通ったりする

ストーリーよりも阿部に心惹かれて行ったのだ

地上波での再放送は終了したが

スカパーでも放送していてそちらを見ている


歳を重ねてくると若い人の見るドラマには

ついて行けない

出ている俳優たちに馴染みがないので

よっぽど題材に興味がない限り見る事はない

しかも毎週ともなると気遅れするのだ

それでも数年前にやってた天海祐希が

売れない演歌歌手に扮するドラマ

アレは珍しく見続けた

彼女主演では珍しく視聴率が振るわなかった

確か予定より一話短縮されたような記憶がある

スタートがやたらと面白かったのだが

回を重ねる毎にあくびが出るようになった


それと見逃したが「黒革の手帳」

８２年に山本陽子主演で放送されたモノを

最近見るチャンスがあった

６話完結で出演陣も層が厚かった

鬼気迫る山本の演技にも感情移入させられ

内容も松本清張だけあって大変面白かった

米倉涼子バージョンも機会があれば是非見比べたい


せっかくのお盆休みだから

録り溜めていた大昔のドラマを

片っ端から見ようかな

ツバサと小梅ちゃんの店へ

昨夜は久々にプライベートでオールした

中央線沿線で小さな飲み屋をやっている小梅ちゃん

店がハネた後、お客さんを連れて来てくれるのだ

顔は春やすこに似ていて

ベシャリも機関銃の様にまくしたてる

女にしておくのが勿体無い逸材だ

いつも「近い内にお店に殴りこみかけるわ！」と

言うだけで中々時間が取れない

しかもウチの店同様、日曜日が休みなので

今回のお盆休みの様な時でもない限り

永遠に不義理しそうだ


飲み友達のツバサにメールする

彼は店のお客だが、たまにプライベートでも

飲みに行く事がある

小梅ちゃんの事は前々から話してあった

ツバサのアパートからも自転車で行ける距離だから

付き合ってもらう事にした


駅に到着して小梅ちゃんに連絡

駅から歩いて１分の飲み屋街に彼女の店が有った

狭い通りに、昭和レトロな飲み屋やトロピカルな無国籍バー

更にはブラックライトが店の奥から怪しく光ってる

不思議なお店など、何とも言えない空間が広がっていた

「え～ッ凄いじゃん！この雰囲気。一体ココは何処？」

しょんべん横丁でもゴールデン街でもない

隣の店からはトランスが流れている

マスターは店の前に椅子を出して雑誌を眺めていた

向かいのお店は開けっぴろげでドアがない

東南アジア系の男女が店の奥で食事をしていた

壁にはクリスマスの時に使う電飾がチープに光っていた

何とも面白い絵ヅラだった

「小梅ちゃん、パンチの効いたストリートね」

「あらァ！アンタの店には負けるわよ」

狭い富士そばの様な店内

２丁目でもこの狭さはないだろう

カウンターに５人も座れば満席になるような店だ

割烹着姿の小梅ちゃんはせわしなく動いている

板前修業中の１６歳の息子が一緒に手伝っていた

さらに２２歳の長男も登場してご飯を食べている

「ちょっとアンタ何やってるのよ！」

１６歳の次男を叱り飛ばしている

ちょっとした親子漫才のようだ


ツバサが能書きを垂れ出した

この男、やたらと本音トークで周囲をヒヤヒヤさせる

酔うと益々それが酷くなる

特に食べるものに関してはうるさ過ぎる

私はどちらかと言うと何でも美味しく

食べられるタイプなので

よっぽどでない限り不満はない

電気ブランのソーダ割を飲んでカラオケを

歌い続けるツバサ

何だか連れて来て失敗のようだった

それでも明け方の５時近くまで居続けて

小梅ちゃんも疲れてるし、ツバサも眠くなったので

帰る事にした


店を出てツバサがマックに行くと言う

しかし見当たらない

ジョナサンでコーヒーでも飲む事にした

テーブルに座るなりいつもの愚痴だ

彼が昔よく通っていたお店の恨みつらみを

何度聞かされただろうか

惚れて通ってたのに、目当ての女は

単なる金づるとしか見ていなかった事に

未だに腹を立てているのだ

飲み屋の女に惚れる方が悪い

ツバサもいい加減大人になりなよと思う

騙されても楽しい時間を過ごした事には変わりないでしょ

何度言い聞かせてもダメだ

そんなケツの穴の小さい事言ってんじゃないよ！

と叱り飛ばしたくなる

いつも帰り際はヤツのイライラに気まずくなる

早く彼女でも見つけなさいよ！ったく！！

見られないマイナー競技

今日からお盆休みだ

あっという間に過ぎてしまいそうだが

なるべく充実させたい

とか言いながら初日は夕方まで爆睡

雷の音で目を覚ました

「やだ、窓を閉めなきゃ」とふと下を見ると

向かいの工事現場にちょっと気になる職人さん発見

年の頃なら３０代半ばだろうか

小雨の中、黙々と作業を進めている

顔とかははっきり見えないが

マジで双眼鏡でチェックしたくなった

額にタオルで鉢巻をして

Ｔシャツにグレーの作業ズボンの彼

佇まいが何ともオスの香りプンプンなのだ

職人さんって言うだけで、私は勝手に

男臭いイメージを抱いてしまうのだ

用もないのに降りていって

挨拶してみようかしら

それとも冷えた缶コーヒーを差し入れに行こうかしら

色々とバカな事を考えていたら

雨が強くなってきて

職人さんは建物の中へ入ってしまった


向かいの工事現場はほぼ完成していて

連日の騒音ともそろそろオサラバかと思っていたら

知らず知らずの内に

あんなイケメンが働いていたなんて…

明日もチェックしてみようっと


連日白熱している北京五輪

しかし私が見たい種目はマイナーなので

ＢＳやハイビジョンでも中継がない

悔しいのでアメリカのＮＢＣのサイトをチェックする

ここならピックアップで各種目のビデオが

見られるかもしれないからだ

ところがアメリカのみの試聴制限があるようで

再生できない

じゃあ、ＹｏｕＴｕｂｅはどうだろう

早速アクセスするも

過去の五輪映像はいくつか見られたが

北京に関しては著作権に触れるとの事で削除されている

しかし私はめげない

削除された映像の再生方法と言うのを

探し出した

無料ソフトをダウンロードしたが

うまく行かなかった


オリンピックの放映権料は毎回高騰してるらしい

アメリカは毎回最高金額を支払ってるので

試合も決勝は、アメリカのゴールデンタイムに行われる

その上、試合の映像に関しては

動画サイトなどで勝手に使わせないように

厳しく規制されてるようだ


そう言えば梅沢富美男の親戚も今回の北京に出ている

だがマイナー競技ゆえ中継がない

梅沢はパソコンで試合結果をチェックしながら

怒っていた

水泳とか柔道とか体操など

注目の競技はＮＨＫ総合、ＢＳ、ハイビジョンは元より

民放もこぞって生中継するのに

それ以外はメダルでも獲らなければ相手にされない

せめて録画でもいいから決勝くらいは放送して欲しいものだ

お盆休みの予定

いつもこんな感じなのだが

またまたお盆休みが急遽変更された


先述の通り１６、１７の２日間だけ

店を休むと言ってたママが

昨夜電話でこうのたまった

「ヒマでしょう？通りも人が歩いてないし

　悪いけど１４～１７まで休みで良いかしら？」

「いいえ、私は自分の給料分くらいはお客さんを呼ぶから

　営業させて欲しいわ」とは

さすがに言えなかった

何たって連日書いてる様に店は閑古鳥だ

昨夜はたまたまお客様が重なって

賑やかになったが

今夜はどうなるか分からない

水商売ってそんなものなのだ

人手が足りない時や、慌しい時に限って

お客様が次々と重なってサービス不足になる

分散してお見えになったら

たっぷりとまごころ接待できるのに…

そんなのコチラの勝手な言い分だ

お客様は好きな時に好きな所へ行きたいのだ

ご来店いただけるだけ有り難いと思わねば…


そう言えば親友のゲイから「お盆休みに会いましょ」

とメールが届いたのだが

休みがまだ確実に決まらないので

保留にしておいたのだ

彼女は昼間の仕事なので

夜の蝶の私に合わせて

「深夜にどこかでくっちゃべりましょ」

と気を遣ってくれている


彼女とは２６年来の付き合いで

私が２丁目のホモバーで働いている時に知り合った

お互いに意地っ張りで自分の意見を曲げない

だから久々に会っても

些細な事で口喧嘩になってしまう

よくファミレスでオネエ丸出しの言い合いをしたものだ

いい歳こいたオッサン２人が

「アンタ相変わらず頑固よね！」

「ナニ言ってるのよ！アンタこそ、その根性直しなさい！」

と目を吊り上げて激昂している様は滑稽だ

後で考えたら、下らない事で意地張った己を愚かしく思う

分かっちゃ居るんだけどついつい興奮してしまう

歳を取ると、より一層頑固になるから始末が悪い


“喧嘩するほど仲がいい”とは言うけれど

お互いにもう子供じゃないのだから

心に余裕を持って相手に接するようになりたいものだ

バイト希望者

お盆真っ只中で電車も空いている

店の前の人通りもまばらで寂しい


昨夜はゲイのバイト希望者がやって来た

彼は３０くらいでルックスは悪くない

ただ大人しく控えめな感じである

ウチの店の場合、お喋り上手な人が欲しい

彼はホモバーでバイトしてたって言うから

お客さんの前に出たらまた違うのかもしれない

ただ住んでいる所が藤沢なのだ

あまりにも遠い気がする

私も小田急沿線の神奈川よりなので

人の事は言えないけれど

彼は更にその先なのだ

遠距離通勤に関しては特に苦にする様子もないので

本人次第かもしれない


色々話を聞いていると

少し前までは運送会社の倉庫でもバイトしてたそうだ

力仕事なのだが、性同一性障害の人や

オネエ丸出しのゲイが何人も働いてたそうだ

与えられた仕事さえやってれば

格好や性癖には全く干渉がないので

キツい仕事ながらワケありの人が集まって来るようだ


週末パートのラスカルも昼間の仕事を探しているが

なかなか見つからず苦労している

彼女の場合は性転換までしているが

男性の格好をすれば十分通用する

しかし敢えて自分のセクシャリティを隠そうとしない

面接時にそれを言ってしまうのだ

それでなくても年齢的に不利なのに…

倉庫の仕事ラスカルにも教えてあげようか

ってか、当然知ってるだろう


ところでバイト希望の彼なのだが

ママに面接がてら体験入店も含めて

金曜日にもう一度来る事になっている

女装はしないそうなので

ＫＡＢＡ.ちゃんみたいなキャラで

頑張ってくれると有り難いのだが…