おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

父親と幼い息子

2008-09-14 23:56:37 | Weblog
焼肉デー

こないだ行った焼肉“味ん味ん”に今日も一人で入る

連休中だから家族連れでごった返している

名前を書いて案内されるまで待つ

私の後には30代のカップルがイチャついている


名前が呼ばれるまでに20分くらい待っただろうか

通されたのは掘りごたつ風の座敷だった

靴を脱ぐのだ

良かった、靴下に穴が開いてなくて

それにしても4人ぐらい座れる所に一人

何だか悪いような気がする

両隣は子連れで、いかにも楽しそう

お父さんもまだ若い

小さな子供がじっとしていないのを

目を細めて見守っている

最近、お父さんと小さな息子の2ショットを見かけると

つい羨ましく思う

それも小学校へ上がる前くらいの男の子だと尚更だ


先日も電車内でそんなシーンを目撃した

休日の朝だから箱根の方にでも行くのだろうか

私よりも少し若い感じのお父さん

ラフな格好が板に付いていない

きっと仕事人間で真面目なタイプなのだろう

しかし銀縁のメガネの奥の瞳はとても綺麗だった


仕事で疲れたお父さんが、せめて休みくらいは

小さな息子を何処かへ連れてってやりたいと言う気持ちと

お父さんと電車に乗って何処かへ行くと言う子供の期待感が

とってもよく伝わって来た

お母さんが持たせたであろう水筒から

待ちきれずに麦茶かなんかを飲んでる息子

自販機で買う生ぬるいジュースよりもはるかに美味しいだろう


無邪気でまだ何にも染まっていない我が子は

この先、どんな人生を歩んでいくのだろう

自分とこうして一緒に電車に乗ってくれるのも

今のうちかもしれない

目を輝かせながら窓の景色を眺める息子に

父親は何を思っていたのだろう

自分も小さな頃、お父さんと2人で出かけた思い出は

楽しかった事しか記憶にない

我が息子にもそんな思い出を作ってやりたい

お父さんはきっとそんな事を考えていたのではないだろうか

勝手に妄想を膨らませて胸を熱くした私だった


話がいつものように逸れたが

好きな男と食事するのは楽しいに決まっているが

最近の私は、自分に息子が居たとして

一緒に好きなものを食べに連れてってやるとしたら

もっと楽しいのではないかと思うようになった

田舎には姉の子供が居るが一番小さい子は幾つになったのだろう

まだ「東京のおじちゃん」って甘えてくれるだろうか


隣の家族連れを見ていたらそんな事をふと考えた

若い店員が明るい声で注文を聞きに来た

つい「一緒に食べてくれる小さな男の子一人」と

言いそうになった
















コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ストリップ | トップ | 休みは終わった »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めてコメントさせていただきますm(__)m (月見団子)
2008-09-15 00:13:00
数日前携帯で新着Blogを読んでおりましてこちらにたどり着きました。 

独特の感性が書かせると優しさ、人恋しさなどがいっぱいつまった文章に惹かれました。 

今日の文章も鼻の奥がつんとくるような切ない優しさに満ちていました。 


返信する
Unknown (エドナ)
2008-09-16 00:09:56
温かいコメントありがとうございます

私、昔から子供が好きでゲイなのに子供だけは欲しい
と思って居たのですが、やはり自分のエゴで簡単に子供が欲しいなんて思っちゃいけないと考えるようになりました

姉には5人の子供が居て、田舎に帰るたびに私に甘えてくれました
しかしオカマ稼業に精を出すようになってからは帰省もままならず、いつしか上の子は成人してしまいました
一番下の子はまだ小学生かもしれません

無邪気で汚れを知らない子供に心惹かれてしまう今日この頃…
子育てはとても大変だとは解っていても未だにもし私に子供が居たらと妄想を膨らませてしまうのです



返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事