連休に入ると店前の通りは閑散とする
この日セミロングにゆるくパーマをかけて
ぐっと女らしくなって現れたサナエさん
これはもうキャッチでオジサマを悩殺するしかないと
私がやり手ババアの役目を買って出た
道行く殿方に微笑を振り撒きアピールするサナエさん
いつもなら30分交代でキャッチをするのだが
まだ人が少しでも歩いている時間帯は
役に立たないヒデミを店内に押し込めて
私とサナエさんで何とか一組でもと頑張った
数十分後、店の階上に住む近隣のお店のマスターが
明日はお祭りで神輿をかつがなければならないにも拘わらず
口開けをしてくれた
マスターが帰った後も同じ様に私とサナエさんでキャッチ
飲み屋の帰りによく店前を通るオジサマが
「こんな美人が居るのなら寄って行かなきゃ」と
連れの男性を引っ張って入店してくれた
さすがオジサマキラー
接客はサナエさん、ヒデミ、トシに任せて
私は引き続き外で客引きをした
時おり店内から洩れてくるカラオケがプロ裸足なので
つい聴き入ってしまった
それから1時間ちょっと経っただろうか
交差点の角から3人の若者がこちらに向かって歩いて来た
隣の居酒屋へ行くのだろうと思いきや
「立ってる立ってる」の声
キャッチ中の私のこと?
彼らは戸惑う事無く当店へ…
「いらっしゃいませ~」
ヒデミが我先に席を立って3人のテーブルへ移動
オジサンの相手が面倒臭くなった様で
こんな時だけは機敏なのだ
3人組とほぼ同時に反対方向から4人のイケメンがやって来た
昔は週一くらいのペースで遊びに来てくれていたベンちゃん達だ
ベンちゃんが2年位前に結婚した事によって
彼の高校時代のラグビー仲間のエノちゃんも
飲み会に誘うのを遠慮していた
エノちゃんは住んでるエリアが遠いので
中々この町に足を運ぶのは大変だが
それでも年に1~2回は元柔道部のNちゃんと遊びに来てくれていた
この夜はお初のAちゃんも一緒だった
早速サナエさんがお色気モード全開で猛烈アタック
初顔のAちゃんはタジタジだ
ベンちゃんは彼らを冷やかすも冷静
滅多に皆で集まれないので
この夜は他にも行きつけのスナックに顔を出したいらしい
エノちゃん達を残して先に店を出た
本来なら翌日も仕事なので当店にはちょっと顔を出す程度の予定だった
しかし思いの外盛り上がったので
乗ってる友達たちに水をさしたくなくて
自分だけ席を立ったのだ
彼の気持をよく解っているエノちゃんも
10分くらいしてお会計を申し出た
「やだ~、まだ居てよ~」とすがるサナエさんと最後の抱擁を交わし
店を後にした
ヒデミとトシで接客していた3人組も
1人が眠ってしまったので会計を済ませて帰ってしまった
時計は3時を過ぎていたが、まだもしかしたら獲物がウロついているかもと
私とサナエさん、トシは店前に立ってみた
すると向かいの店からチーフが出て来た
吉祥寺の店を閉め、今月の頭から向かいの店を手伝っている
先週、サナエさんは知り合いのお客さんに誘われて
チーフに会いに行っているので
「あらァ、お疲れ様~
もう帰るの?
寄って行ってよ~」
半ば強引に店へと拉致した
オネエ風味のノンケとは聞いていたが
確かに言動は一昔前の上品なホモって感じだ
「私ももっと早く挨拶に来たかったんだけど
中々時間がなくてゴメンナサイね」
向かいの店もチーフの入店により営業時間を延ばした
柔らかい物腰ながら時おりキツいジョークも飛んで来るが
決して相手をムッとさせない雰囲気がある
女性客がチーフを奪い合うのも解る様な気がする
そう言えば彼が入ってから向かいの店に毎日の様に通って来る女性が居る
チーフの魅力に取り憑かれたのだろう
さり気ない心遣いと爽やかさを兼ね備え
決して相手を不快にさせない言動
思いっきりお勉強させていただきました
さて今夜と明日は店は休み
少し前から窓の外は雨音がする
私は何処に行く予定もないけれど
体育の日に運動会を予定している学校があるならば
この雨が明日の朝までに上がっている事を祈りたい
この日セミロングにゆるくパーマをかけて
ぐっと女らしくなって現れたサナエさん
これはもうキャッチでオジサマを悩殺するしかないと
私がやり手ババアの役目を買って出た
道行く殿方に微笑を振り撒きアピールするサナエさん
いつもなら30分交代でキャッチをするのだが
まだ人が少しでも歩いている時間帯は
役に立たないヒデミを店内に押し込めて
私とサナエさんで何とか一組でもと頑張った
数十分後、店の階上に住む近隣のお店のマスターが
明日はお祭りで神輿をかつがなければならないにも拘わらず
口開けをしてくれた
マスターが帰った後も同じ様に私とサナエさんでキャッチ
飲み屋の帰りによく店前を通るオジサマが
「こんな美人が居るのなら寄って行かなきゃ」と
連れの男性を引っ張って入店してくれた
さすがオジサマキラー
接客はサナエさん、ヒデミ、トシに任せて
私は引き続き外で客引きをした
時おり店内から洩れてくるカラオケがプロ裸足なので
つい聴き入ってしまった
それから1時間ちょっと経っただろうか
交差点の角から3人の若者がこちらに向かって歩いて来た
隣の居酒屋へ行くのだろうと思いきや
「立ってる立ってる」の声
キャッチ中の私のこと?
彼らは戸惑う事無く当店へ…
「いらっしゃいませ~」
ヒデミが我先に席を立って3人のテーブルへ移動
オジサンの相手が面倒臭くなった様で
こんな時だけは機敏なのだ
3人組とほぼ同時に反対方向から4人のイケメンがやって来た
昔は週一くらいのペースで遊びに来てくれていたベンちゃん達だ
ベンちゃんが2年位前に結婚した事によって
彼の高校時代のラグビー仲間のエノちゃんも
飲み会に誘うのを遠慮していた
エノちゃんは住んでるエリアが遠いので
中々この町に足を運ぶのは大変だが
それでも年に1~2回は元柔道部のNちゃんと遊びに来てくれていた
この夜はお初のAちゃんも一緒だった
早速サナエさんがお色気モード全開で猛烈アタック
初顔のAちゃんはタジタジだ
ベンちゃんは彼らを冷やかすも冷静
滅多に皆で集まれないので
この夜は他にも行きつけのスナックに顔を出したいらしい
エノちゃん達を残して先に店を出た
本来なら翌日も仕事なので当店にはちょっと顔を出す程度の予定だった
しかし思いの外盛り上がったので
乗ってる友達たちに水をさしたくなくて
自分だけ席を立ったのだ
彼の気持をよく解っているエノちゃんも
10分くらいしてお会計を申し出た
「やだ~、まだ居てよ~」とすがるサナエさんと最後の抱擁を交わし
店を後にした
ヒデミとトシで接客していた3人組も
1人が眠ってしまったので会計を済ませて帰ってしまった
時計は3時を過ぎていたが、まだもしかしたら獲物がウロついているかもと
私とサナエさん、トシは店前に立ってみた
すると向かいの店からチーフが出て来た
吉祥寺の店を閉め、今月の頭から向かいの店を手伝っている
先週、サナエさんは知り合いのお客さんに誘われて
チーフに会いに行っているので
「あらァ、お疲れ様~
もう帰るの?
寄って行ってよ~」
半ば強引に店へと拉致した
オネエ風味のノンケとは聞いていたが
確かに言動は一昔前の上品なホモって感じだ
「私ももっと早く挨拶に来たかったんだけど
中々時間がなくてゴメンナサイね」
向かいの店もチーフの入店により営業時間を延ばした
柔らかい物腰ながら時おりキツいジョークも飛んで来るが
決して相手をムッとさせない雰囲気がある
女性客がチーフを奪い合うのも解る様な気がする
そう言えば彼が入ってから向かいの店に毎日の様に通って来る女性が居る
チーフの魅力に取り憑かれたのだろう
さり気ない心遣いと爽やかさを兼ね備え
決して相手を不快にさせない言動
思いっきりお勉強させていただきました
さて今夜と明日は店は休み
少し前から窓の外は雨音がする
私は何処に行く予定もないけれど
体育の日に運動会を予定している学校があるならば
この雨が明日の朝までに上がっている事を祈りたい