スシ詰め地獄

昨日はあの大雨の影響で中央線が恐ろしい事になっていた

私のいつものルートは、小田急で新宿まで行き

その後、中央線か総武線に乗り換えるのだが

昨夜は総武線が中野止まりで、その先へは

中央線を利用して欲しいとアナウンスが流れていた

人身事故や架線および信号故障などで

このケースは多々あるのだが

その都度、朝のラッシュ並みのスシ詰め状態になるのだ


ちょうど発車直前の電車が停まっていた

表示板には５分遅れとの文字が点灯している

ドア付近には、これ以上は入れないぞと

鬼の形相の会社員が立ちはだかっている

窓越しに見える乗客の様子は

「早く発車しろよ」とイラついてる感じだ

恐らく車内のアチコチで一触即発の状態だろう

お構いなしに携帯をいじっている女性

この状況でも夕刊を読もうとするオヤジ

ベッタリと二人の世界に浸っているカップル

私は次の電車を待つ事にした

恐らく大して変わらない状況だろうが

今この電車に乗る勇気はない

ホームは湿気を帯びた生暖かい空気で不快だ


次の電車がホームに滑り込んだ

さっきよりも混んでいる

でもきっと新宿で大量の乗客が吐き出されるだろうと

期待したのだが甘かった

後ろからの乗客に押されながら

奥へと詰め込まれて行く

隣の車両とのつなぎ目の所に落ち着いた


私の前には若い女性がつり革にしがみ付いている

彼女の肩から提げたバッグの角が

私の胸に当たって痛い

横にはさっきから腕を突っ張って

「これ以上無理よ！押さないで！！」

とばかりに自分の場所を確保している女性がいる

後ろには体温の高いオヤジが立っていて

彼の髪の毛が私の髪の毛に触れて気持ち悪い

身体は密着していて逃れようがない

しかも私の腰が前の女性の尻に当たっているのだ

ゲイの私が女性に欲情する事はないが

健全な青少年ならばかなり厳しい状況だろう

電車はこの状況下にも拘らずチンタラ走行している


はす向かいに立っている女は携帯で長文メールを

やりとりしている

その携帯が前に立っている男性の背中に当たっていて

彼女の方を振り返って睨み付けるが知っちゃ居ない

相手が女だから彼も我慢してるのだろうが

ホントに同情する


かなりの時間が経った様に思えた

目的駅に到着した時には

汗でビッショリだった


一昨日も同じ様に電車が遅れていて

同じ状況で通勤した

こんな日は仕事する意欲もなくなる

今夜は私事で休みなのでホッとしている