出勤時に更新している
出掛けに雨とはテンション下がる
予報を見たら雨のち雪のマーク
また降る降る詐欺なのではと
思いながら停留所へ急ぎ足
幹線道路が渋滞している
膝の具合が悪くなければ歩くのだが
ここまで来るにもかなり不自由している
すぐにバスは到着した
私の前に並んでいた年配の御婦人が
前から乗ろうとしていた
このバスは中ドアからの乗車で
降りる時のみ前ドアからだ
彼女に声をかけて乗り口を教え
続いて私も乗り込んだ
空席は幾つかあって
御婦人も私も腰掛ける事が出来た
相変わらず道は渋滞しており
車列はずっと動かない
次の停留所を告げる自動音声に
誰かが降車ボタンを押した
それに続いて運転手が
「次、停車します」と応えた
その声に聞き覚えがあった
以前、毎日の様に利用していた
「◯◯台」行きバスのドライバーさんだ
下の名前も覚えている
運転席真上の名札を確認すると
やはりTさんだった
丁寧な運転と聞き取りやすいアナウンス
更にはイケメンなのだ
毎度乗る旅に密かにときめいていた
以前はサングラスを着けていたが
現在は裸眼で当然マスクをしていた
更には髪の毛もかなり短く刈っていた
バックミラーに映る彼の目元に
渋い時代劇俳優みたいだと思いながら
見とれていたのだ
幹線道路から脇道に入ると
渋滞は緩和されて流れは良くなった
それにしてもTさんに会うのは
何年ぶりだろうか
バスルート変更や減便で
たまにどうしているだろうかと
思い出す事はあったが
こうして久々に彼の丁寧な運転
車内アナウンス
そして何よりルックスに再会出来て
気分が高揚したのだった