前回からの続き…
シオリ、寿退社でSを辞めたと思ったら
実は男と別れていたのだ
今更Sには戻れないし
そこへCの店長から声がかかった
「今度Sの入ったビルに新店をオープンするから
手伝ってくれないか」
シオリは懇意にしている店長の頼みを断われず
先ずはSのママにその旨を伝えた
「幸子ママ、お久しぶりです」
電話に出た幸子ママは相変わらず鈴を転がすような声で
「あらシオリちゃん元気だったァ?」
「実はママ、今度わたしあるお店で働く事になりました」
事の経緯を簡潔に話した
「あら、そうなの。
同じビルの中だから顔を合わす事もあるわね
たまにはウチにも遊びにいらっしゃい」
本当なら即戦力になるシオリをカムバックさせたいはずだ
しかし出戻りは認めない主義の幸子ママ
同じビル内、しかもSのすぐ上の階の店だ
皮肉の一つでも言いたい心境だっただろうが
取り敢えず感情を殺して大人の対応をした
シオリが働くMは
C時代のスタッフ、キャストがそのまま在籍
店内は非常に明るくまるで喫茶店の様だ
Cはキャバクラだったので比較的若いお客さんが多かった
しかしMになってからは
このビルのイメージからか大人のお客さんが目立つ
当然料金もかなり高額だ
これまでのシステムと違うので
キャストもC時代の贔屓客に連絡し辛い
店長も苦戦を強いられている
Mがオープンして一週間が経った
思った以上に厳しい船出だったようで
既に店長はクビを言い渡された
彼も営業方針にとまどいがあり
オーナーと意見が衝突し、切られたのだ
店長のコネで入店しているシオリは居心地が悪かった
速水パパが二度目にMを訪れた時
シオリは他のスタッフに聞こえない様に
店の不満を訴えた
「頑張りたいけど、この店のシステムでは
モチベーションが上がらないの」
目の前に居るシオリの大きな瞳は若干潤んでいた
続きは次回…
シオリ、寿退社でSを辞めたと思ったら
実は男と別れていたのだ
今更Sには戻れないし
そこへCの店長から声がかかった
「今度Sの入ったビルに新店をオープンするから
手伝ってくれないか」
シオリは懇意にしている店長の頼みを断われず
先ずはSのママにその旨を伝えた
「幸子ママ、お久しぶりです」
電話に出た幸子ママは相変わらず鈴を転がすような声で
「あらシオリちゃん元気だったァ?」
「実はママ、今度わたしあるお店で働く事になりました」
事の経緯を簡潔に話した
「あら、そうなの。
同じビルの中だから顔を合わす事もあるわね
たまにはウチにも遊びにいらっしゃい」
本当なら即戦力になるシオリをカムバックさせたいはずだ
しかし出戻りは認めない主義の幸子ママ
同じビル内、しかもSのすぐ上の階の店だ
皮肉の一つでも言いたい心境だっただろうが
取り敢えず感情を殺して大人の対応をした
シオリが働くMは
C時代のスタッフ、キャストがそのまま在籍
店内は非常に明るくまるで喫茶店の様だ
Cはキャバクラだったので比較的若いお客さんが多かった
しかしMになってからは
このビルのイメージからか大人のお客さんが目立つ
当然料金もかなり高額だ
これまでのシステムと違うので
キャストもC時代の贔屓客に連絡し辛い
店長も苦戦を強いられている
Mがオープンして一週間が経った
思った以上に厳しい船出だったようで
既に店長はクビを言い渡された
彼も営業方針にとまどいがあり
オーナーと意見が衝突し、切られたのだ
店長のコネで入店しているシオリは居心地が悪かった
速水パパが二度目にMを訪れた時
シオリは他のスタッフに聞こえない様に
店の不満を訴えた
「頑張りたいけど、この店のシステムでは
モチベーションが上がらないの」
目の前に居るシオリの大きな瞳は若干潤んでいた
続きは次回…