おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

雨に降られて…

2008-10-11 16:18:41 | Weblog
仕事から帰って来て地元に着いたら

空はどんより曇って

今にも降りそうな気配

駅からは15分の道のりだが

小腹が空いていたのでコンビニに立ち寄った

セブンの弁当がお目当てだ

しかし既に多くの弁当が売れてしまった様で

残された物には触手が動かなかった

仕方ないのでコーンポタージュのパスタと

100円に値下げされてるおにぎりを手に取る

レジに向かうとおでんが目に入った

まだ味がしみてなさそうな感じだったが

軽薄なバイトが「全然オッケーっすよ!」と胸を張るので

5~6品選んだ


ビニール袋を2つ提げて店を出ると

大粒の雨が路面を濡らし始めていた

店に引き返し傘を買う手もあったが

駅前のバス停まで行けば何とかなるだろうと思い

おでんの汁漏れを気遣いながら走った


アパートまでのバスルートは2通りあって

いつも利用する方は、降りてからアパートまで1分だ

しかし今居る場所から乗り場まで少し歩かなくてはならず

おまけに土曜の朝は1時間に2~3本しかない

もう一方は、コンビ二の目と鼻の先にあって

本数も多い

但しバスを降りてからアパートまで少し歩くのだ

雨足はだんだん強くなって来ているので

目の前のバスに飛び乗った


このバスの乗客には目つきの鋭いガタイの良い男が目立つ

何故なら警察署の近くにも停まるからだ

私の前の席には、背広の肩幅が異様に広く

角刈りの頭がいかにもなオヤジが座っていた

他の席にも似た様ないかつい男達が陣取っている

万一このバスがジャックされたとしても

彼らが機敏に犯人を取り押さえてくれそうな

安心感があった


バスは走り出した

運転手の背後には10人ほどの警察官

そしておでんの袋を抱えたオカマ

何とも言えない緊張感に

いつも以上に慎重な運転だった

アナウンスが目的のバス停を告げる

すかさずブザーが鳴る

誰かが押すだろうからと譲り合ったりしないのだ


角刈りのいかつい男たちに続いて私も降りる

何だか護送されてる犯人の心境だ

雨は激しさを増していた

彼らは動揺する事もなく黙々と警察署へ向かう

空になったバスは急発進した

苦みばしった男たちに後ろ髪引かれながら

私はアパートまで全力疾走した

何だか朝からドッと疲れたんですけど…



















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