土曜日だけど秋分の日なので店は休みで
私はいつもの様に時間を無駄に消費している
昨夜は連休前の金曜日で忙しくなると皮算用していたが
早い時間帯がさっぱりで久々に登場の“へホ山トオル”ちゃんを
私とマヤの2人でお相手していた
独特の飄々とした雰囲気の彼
実はかなりのご立派なモノをお持ちで時々ご披露される
こんな日に男好きのミエちゃんが来てくれたらカップル誕生となるのだが
ここの処当店での勝率の悪い彼女は電話すらしてこない
噂をしていたらフラッと現れるんじゃないかと
「ミエちゃんって言う、とってもキュートな女子が居るのよォ
毎週金曜日に遊びに来ては男性諸君のお相手を買って出てくれるの」
なんてトオルちゃんをその気にさせていた
続いて現れたのは魂の抜け殻のようなチヂちゃん
いつもヒデミがお相手している
噛み合わない会話とノーマイクのカラオケ
彼らのやり取りはとってもシュールで
其処だけエアーカーテンで仕切られたような独自の世界になる
その後はKちゃんが職場の後輩たちを引き連れて遊びに来た
一気に店内は明るい雰囲気に様変わり
終電に乗り遅れるからと入店を渋っていた女子が
Kちゃんの説得で何とか席に着いてくれたのが大きかった
水商売の経験でもあるんじゃないかと思うほど彼女はノリが良い
物怖じしないで誰とでも打ち解ける魅力を持っている
Kちゃんがしつこく彼女を誘ったのも頷ける
そこへ久々のユリ子姐さんが独りでご来店
姉御肌で職場の後輩や飲み屋で意気投合した女性を
「面白い店があんのよ」と言って当店にご紹介下さるのだ
「さっきまで職場の後輩の送別会をやってたんだけど
明日が早いからってついて来なかったわ」
ユリ子姐さんは申し訳なさそうだ
「ユリ子さん、たまには一人の方が気を遣わなくて良いんじゃない?」
「ま、そうね」と言いながら隣の席の男性に酒を勧めている
聞くとユリ子姐さんは以前、通っていたスナックのママに頼まれて
そのお店でアルバイトをする事になったそうだ
しかしママがあまりにも勝手でかなり嫌な思いをしたそうだ
それでも一年もそのお店を手伝ったと言うのだからホントお人好しだ
「ユリ子さんは人が良いから…」
アハハハと笑いながら新たに来店したクマちゃんのお相手もしてくれている
「何だよこのお母ちゃん」
「あたしゃ、アンタなんか産んだ覚えはないよ!!」
クマちゃんに憎まれ口を叩かれながらも酌をしている
その後も閉店間際にマミ子と近所のマスターが来店
結局一時間延長の5時まで営業
ほぼ連日ご来店のクマちゃんを最後に送り出しながら
「明日は秋分の日で休みだからね」と念を押す
空を見上げると雨でも降りそうな薄暗さだ
それよりも肌寒い
一気に秋が深まった様だった
私はいつもの様に時間を無駄に消費している
昨夜は連休前の金曜日で忙しくなると皮算用していたが
早い時間帯がさっぱりで久々に登場の“へホ山トオル”ちゃんを
私とマヤの2人でお相手していた
独特の飄々とした雰囲気の彼
実はかなりのご立派なモノをお持ちで時々ご披露される
こんな日に男好きのミエちゃんが来てくれたらカップル誕生となるのだが
ここの処当店での勝率の悪い彼女は電話すらしてこない
噂をしていたらフラッと現れるんじゃないかと
「ミエちゃんって言う、とってもキュートな女子が居るのよォ
毎週金曜日に遊びに来ては男性諸君のお相手を買って出てくれるの」
なんてトオルちゃんをその気にさせていた
続いて現れたのは魂の抜け殻のようなチヂちゃん
いつもヒデミがお相手している
噛み合わない会話とノーマイクのカラオケ
彼らのやり取りはとってもシュールで
其処だけエアーカーテンで仕切られたような独自の世界になる
その後はKちゃんが職場の後輩たちを引き連れて遊びに来た
一気に店内は明るい雰囲気に様変わり
終電に乗り遅れるからと入店を渋っていた女子が
Kちゃんの説得で何とか席に着いてくれたのが大きかった
水商売の経験でもあるんじゃないかと思うほど彼女はノリが良い
物怖じしないで誰とでも打ち解ける魅力を持っている
Kちゃんがしつこく彼女を誘ったのも頷ける
そこへ久々のユリ子姐さんが独りでご来店
姉御肌で職場の後輩や飲み屋で意気投合した女性を
「面白い店があんのよ」と言って当店にご紹介下さるのだ
「さっきまで職場の後輩の送別会をやってたんだけど
明日が早いからってついて来なかったわ」
ユリ子姐さんは申し訳なさそうだ
「ユリ子さん、たまには一人の方が気を遣わなくて良いんじゃない?」
「ま、そうね」と言いながら隣の席の男性に酒を勧めている
聞くとユリ子姐さんは以前、通っていたスナックのママに頼まれて
そのお店でアルバイトをする事になったそうだ
しかしママがあまりにも勝手でかなり嫌な思いをしたそうだ
それでも一年もそのお店を手伝ったと言うのだからホントお人好しだ
「ユリ子さんは人が良いから…」
アハハハと笑いながら新たに来店したクマちゃんのお相手もしてくれている
「何だよこのお母ちゃん」
「あたしゃ、アンタなんか産んだ覚えはないよ!!」
クマちゃんに憎まれ口を叩かれながらも酌をしている
その後も閉店間際にマミ子と近所のマスターが来店
結局一時間延長の5時まで営業
ほぼ連日ご来店のクマちゃんを最後に送り出しながら
「明日は秋分の日で休みだからね」と念を押す
空を見上げると雨でも降りそうな薄暗さだ
それよりも肌寒い
一気に秋が深まった様だった