おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

帰省の思い出

2008-12-29 14:13:44 | Weblog
テレビでは帰省ラッシュのニュースが頻繁に流れている

新幹線はシステム故障とかで大幅な遅れも出ているようだ

そう言えば私も、昔は正月を田舎で過ごしたものだ


東京から四国へ帰るには飛行機を利用するのと

新幹線+船を利用するケースに分かれる

最近では低料金の深夜バスもこれに加わった

18で最初に上京した時は

盆と正月は必ず帰省していたのだが

新大阪まで新幹線に乗り

大阪南港から関西汽船というフェリーに揺られた

新幹線は早めに指定席さえ取れば

ゆっくり腰掛けて車窓の田園風景を眺めていられた

しかしフェリーはそうもいかない

親から仕送りをしてもらっている身分なので

一番安い2等客室のチケットだ

当然ザコ寝なのでスペースを確保する為に

出航時刻の2時間くらい前から列が出来る

その列はどんどん長くなって行くのだ


乗船時刻となり人々が小走りで船内に入って行く

2等客室のチケットを握り締めて

私も全速力で走った

何とか横になれるスペースを確保したが

後から入って来た男にそのスペースを半分奪われた

仰向けになって眠るのはとても不可能だ

そうかと言ってゲームコーナーや甲板で夜を明かすのは

とても我慢できない

もしかしたら展望スペースの様な所もあったのかもしれないが

新幹線で3時間も揺られたあとの身体は

横になるスペースを望んでいた


隣の男と密着するような形で横になっている私

当然寝返りなど不可能だ

この状態で朝まで我慢しなくてはならない

隣の男は30代半ばで決して嫌なタイプではなかった

しかし、こんな状況下ではそれどころではない

とにかく寝ることに専念しよう


何時間眠れたのかは不明だが

船内にアナウンスが流れていた

まもなく松山の高浜港に到着だ

この船はその後、九州の別府で終着となったはずだ

目が覚めて気付いた

身体にビッショリと汗をかいていた

冬場の重ね着と船内の暖房がきいたらしい

せめて下着だけでも着替えたいが

帰省なのでそんな用意もしていない

具合が悪くなりそうな不快感の中

隣を見ると男は既に消えていた


アレ以来、ピーク時の帰省はやめている

わざわざ混雑する時に実家に戻る理由もないのだ

のんびり部屋で過ごして日頃の疲れを癒す事にしよう

「ミラー」と言う映画も見たい

久々に劇場に足を運んでみよう

DVDもたくさんあるし、スーパーだって

正月も営業してくれる

それより、今度こそ部屋をもっと片付けよう

とにかくゴミ屋敷から脱出するのが今の目標だ



























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