外でカラスがやけにうるさいと思ったら
ゴミ集積所のビニールをつついて
中に入った生ゴミを散乱させていた
収集車が来る前に片付けなくては…
ほうきと大きなゴミ袋を持って私は階段を下りていった
雨が降っていた様で一部のゴミは地面に付着している
5メートル四方に飛び散ったそれらは
どちらかのご家庭の生活感を漂わせていた
幸いにもウチの中味じゃなかったので
オカマの日常を晒さなくて済んだ
連休後の収集なので量が多くて
いつも被せられてあるカラス避けのネットが不完全だった様だ
頭の良いカラスがこれに味をしめて
次の収集日にも荒らしに来なければ良いが…
昨夜でマヤが当店を卒業した
半年前に面接に来たのが昨日の事の様に甦る
店から自転車で数分の処に住んでいた彼女は
たまたま当店の事を記事にしてくれた或る方のブログを読んだ
「この町にもあるのね」と早速連絡をくれた
面接は営業中の早い時間帯に行った
お客様が1組居ただろうか
店のドアを開けた彼女はどう見ても女性だった
目鼻立ちのハッキリしたエキゾチックな顔と
長い髪が印象的だった
簡単な面接を終え次の週末から手伝って貰う事にした
彼女が帰った後、店内に居たお客様は
「えっ?今の女性のお客さんじゃなかったの?」
「今度ウチで働いてくれる子よ
やっと綺麗な子が入ったわ」
「ホントだね、やっと良い子が入ったね」
ゴマメさんが辞めたあと
すぐにトシが入り、その後マヤ
お店は素晴らしい人材に恵まれて
離れていたお客様も少しずつまた顔を見せてくれる様になった
一気王子もその内の一人だ
トシとマヤに飲ませる事を最高の喜びとする彼は
問答無用でグラスになみなみ焼酎やワイン
或いは日本酒を注いで行く
逃げられない事を覚悟しているトシとマヤは
いつしかベロンベロンになって
閉店後は大変な事になっているのである
昨夜もマヤがフィナーレと言う事で
隣町の行きつけの店で飲んでいた王子は
そこのママやチーママ、そしてイケメンのお友達4人で
3時過ぎに来店した
王子たちの来店で気を遣った他の2組のお客様が帰られた
私とトシとマヤの3人は
王子のテーブルで注がれた酒を一気
私は調子が悪くて難を逃れたが
マヤとトシはモロに浴びていた
マヤの旅立ちにカラオケでエールを贈る王子
嗚咽を洩らしながら涙涙のマヤ
感動的な卒業式だった
閉店後さすがに動けなくなったマヤをトシが介抱
これから自転車で帰る事が出来るのだろうか
小一時間休憩した後マヤはふらつきながらも自転車を押して
それをトシが支えている
当店では震災後のダメージも手伝って
新人たちの出勤日にしわ寄せが行った
昼間のバイトがあるトシはまだしも
夜一本のマヤには厳しかった
なのでかつての先輩の紹介もあって
新宿2丁目の店に移る事になったのだ
これからは聖地の荒波に呑まれそうになる事もあるだろうが
土佐っ子の気概で立ち向かって欲しい
そしてたまには羽安めに懐かしい古巣を訪ねて欲しい
ゴミ集積所のビニールをつついて
中に入った生ゴミを散乱させていた
収集車が来る前に片付けなくては…
ほうきと大きなゴミ袋を持って私は階段を下りていった
雨が降っていた様で一部のゴミは地面に付着している
5メートル四方に飛び散ったそれらは
どちらかのご家庭の生活感を漂わせていた
幸いにもウチの中味じゃなかったので
オカマの日常を晒さなくて済んだ
連休後の収集なので量が多くて
いつも被せられてあるカラス避けのネットが不完全だった様だ
頭の良いカラスがこれに味をしめて
次の収集日にも荒らしに来なければ良いが…
昨夜でマヤが当店を卒業した
半年前に面接に来たのが昨日の事の様に甦る
店から自転車で数分の処に住んでいた彼女は
たまたま当店の事を記事にしてくれた或る方のブログを読んだ
「この町にもあるのね」と早速連絡をくれた
面接は営業中の早い時間帯に行った
お客様が1組居ただろうか
店のドアを開けた彼女はどう見ても女性だった
目鼻立ちのハッキリしたエキゾチックな顔と
長い髪が印象的だった
簡単な面接を終え次の週末から手伝って貰う事にした
彼女が帰った後、店内に居たお客様は
「えっ?今の女性のお客さんじゃなかったの?」
「今度ウチで働いてくれる子よ
やっと綺麗な子が入ったわ」
「ホントだね、やっと良い子が入ったね」
ゴマメさんが辞めたあと
すぐにトシが入り、その後マヤ
お店は素晴らしい人材に恵まれて
離れていたお客様も少しずつまた顔を見せてくれる様になった
一気王子もその内の一人だ
トシとマヤに飲ませる事を最高の喜びとする彼は
問答無用でグラスになみなみ焼酎やワイン
或いは日本酒を注いで行く
逃げられない事を覚悟しているトシとマヤは
いつしかベロンベロンになって
閉店後は大変な事になっているのである
昨夜もマヤがフィナーレと言う事で
隣町の行きつけの店で飲んでいた王子は
そこのママやチーママ、そしてイケメンのお友達4人で
3時過ぎに来店した
王子たちの来店で気を遣った他の2組のお客様が帰られた
私とトシとマヤの3人は
王子のテーブルで注がれた酒を一気
私は調子が悪くて難を逃れたが
マヤとトシはモロに浴びていた
マヤの旅立ちにカラオケでエールを贈る王子
嗚咽を洩らしながら涙涙のマヤ
感動的な卒業式だった
閉店後さすがに動けなくなったマヤをトシが介抱
これから自転車で帰る事が出来るのだろうか
小一時間休憩した後マヤはふらつきながらも自転車を押して
それをトシが支えている
当店では震災後のダメージも手伝って
新人たちの出勤日にしわ寄せが行った
昼間のバイトがあるトシはまだしも
夜一本のマヤには厳しかった
なのでかつての先輩の紹介もあって
新宿2丁目の店に移る事になったのだ
これからは聖地の荒波に呑まれそうになる事もあるだろうが
土佐っ子の気概で立ち向かって欲しい
そしてたまには羽安めに懐かしい古巣を訪ねて欲しい