おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

マクラ斡旋

2011-05-12 14:57:22 | Weblog
昨夜は早い時間に速水のパパが顔を出してくれて

吉祥寺に誘ってくれた

クラブを3軒ハシゴしたのだが

震災後から2ヶ月も経てば

お客様も少しずつ自粛ムードを和らげ

お店に戻って来ている様だった


最後に訪れたS店では

ミキが私たちのテーブルについてくれた

関西弁でまくしたてる様がまるでお笑い系だが

実はジャズシンガーの卵である

「エドナ、聞いてえな

 こないだ○○で飲んでたら

 Aのママに会うてんな」

Aとは数年前までミキが働いていたクラブだ

「クビになった店とは言え

 お世話になったワケやから挨拶するやん」

その場にはミキをご贔屓にしていたお客様Tさんも一緒だったらしい

ミキが挨拶した途端ママが近付いて来てこう言ったそうだ

「Tさんは今ウチのU子を気に入ってんだから

 話しかけないで頂戴!」

よく見るとTさんの傍らには地味な女が寄り添っている

かなり酔っている様だ

「めっちゃムカつく思わへん!」

確かにAのママなら言いそうなセリフだ


ミキは当時A店でかなり客を呼んでいたが

不景気の煽りを食らって客足は減る一方だった

お店側はどんな事をしても良いから客を呼んでと言う姿勢だった

「て事はマクラ営業も?」

「ママからお客さんに押し付けるからな」

女の子たちはテーブルでガンガン酒を飲まされ

いつしかべロンべロンになっている

「あら大変、○○ちゃん

 もうスーさんたらこんなに飲ませて

 これじゃあ○○ちゃん自分で帰れないわね

 スーさん、ちゃんと送ってあげて」

こんな感じで○○ちゃんはスーさんとタクシーに乗って何処かへ…


ミキはマクラ営業を拒んだ

するとママは「じゃあ明日から来なくて良いわ」

「ホンマあの店だけはキャストの子

 みんな病んでるわ」

この話を聞いて速水パパが

「エッ?その店何処?

 オレも今度ママに店の子斡旋してもらおうかな」

ふざけて笑ってた


数ヶ月前にあるお客様に

そのA店に連れて行って貰ったのだが

確かにお客様は必ずキャストの子と帰って行った

「このお店みんなアフター頑張っているのね」

私は感心してママさんにそう言った

「そうなの、皆とっても頑張ってくれてるのよ」

あの後はマクラ営業を頑張っていたのね







 












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