猛暑のせい

連日の猛暑、いつまで続くのか

もうグッタリ

出勤時にバス待ちしている時も

救急車がサイレン鳴らしている

あれきっと熱中症なんだと思う


それにしても今朝は一段と湿気も多く不快だった

仕事を終えて駅に向かうとちょうど電車が出るところ

走れば間に合ったが

この時間帯の電車は冷房がイマイチの場合が多く

ドッと汗をかく羽目になる

次の便を待つ事に…

おっと１２分もあるではないか

仕方ないので自販機でアセロラドリンクを買って涼もうかと…

しかしこの駅は冷房の効いた待合室などなくて

ひたすら蒸し暑い駅構内を脱出してホームに下りる

少しは風があるがやはりベタベタと張り付くような湿気

早く電車来て～


早朝５時前の電車とは言え東京駅行なので

座席は７割がた埋まっている

運良く私は腰掛ける事が出来たが

手に持った扇子をせわしなく動かしている


途中の駅で乗り込んで来た３０歳くらいのややイケメン

身なりは普通のサラリーマンだ

ややガッチリした体型も含め彼ならゲイの間ではモテだ

しかし何故か不思議な座り方をしている

電車好きの子供がそうするように

斜めに腰掛けてずっと窓の向こうの景色を楽しそうに眺めているのだ

そのため２人分の座席を占領している

もしかしたら何処かの駅で誰か友達でも乗ってくるので

席を確保しているのだろうか

窓の向こうを見ているのはその友達を見失わない為？


ところが彼は新宿に着くまでずっとそのままで

友達らしき人も合流しなかった

そして新宿駅のホームが見えてきた途端

彼は突然意味不明な声を上げたのだ

まるで幼児がはしゃぐように

その瞬間、それまで彼を訝しく思っていた私は謎が解けた

暑さのせい？


私は電車を降りホームのエレベーターに乗った

前後にドアのあるタイプだ

私の後に誰かが続けて乗り込んで来た

さりげなく振り返ると

さっきの彼ではないか

あらエレベーターも好きなのね

２人きりだ

その途端、彼がまたまた意味不明の単語を叫んだ

さっきよりも大きな声で…

連日の猛暑はこんなイケメンまでおかしくするのだろうか