おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

寂しいアキラ

2009-06-07 23:13:54 | Weblog
お天気サイコーの一日だった

今朝も留守電を知らせるランプが点滅している

アキラちゃんに違いない

昨日も彼からのメッセージが入っていたのだが

残業で疲れていたので、彼と会話する元気もなく

後日あらためて連絡するとメールを送っておいた

しかし今朝も家の電話にメッセージが入っている

よっぽど緊急なのかと夕方メールしてみた


待ってましたとばかりに電話が鳴った

相変わらず間延びした声だ

以前アキラちゃんが入れあげていたニューハーフの事だった

仮にS子としよう

S子は現在歌舞伎町で働いているが

アキラちゃんは時折メールをして

安否を気遣っているのだ

S子はアキラちゃんが自分に惚れてるのを知ってて

何かと利用していた

高飛車でワガママなS子は

アキラちゃんを店に呼んで散財させるだけでなく

プライベイトでも買い物に付き合わせたり

おねだりも当然していたようだ

それでもアキラちゃんはS子と過ごす時間が

とても幸せだったらしい


その後、S子はアキラちゃんに引越し費用を

借りようとしたのだが

さすがのアキラちゃんもソレは断わったらしい

それ以来、S子は彼のメールにもつっけんどんで

“利用価値のなくなった男に用はない”と言わんばかりの態度だった

そんなS子の冷たさを今更恨んでも仕方ないじゃないと

慰めてあげるのは私の役目だ


夕方6時にバイクでやって来たアキラちゃんと私は

駅前の「花の舞」に入った

この居酒屋は個室風に仕切られているので

遠慮なくオネエ言葉で喋る事が出来るのだ

それに料金が安くて美味しいのも魅力的だ

さっそくS子の話の続きを始める彼

「もうS子のメアドと電話番号は消去したよ

 でもエドナは彼女の番号知ってるんでしょ?」

自分は消去してもいざとなれば

アタシから番号を聞きだせると思っているようだ

「大丈夫よ、アノ子が番号を変えない限り繋がるわよ」


「そう言えばこの間○○へ行って来たよ」

電車の窓に広告の貼ってある結婚相談所の名前だった

何かの雑誌で広告を見たらしい

「彼女を紹介してくれるって言うから

 歌舞伎町の事務所まで行って来たんだ

 キレイなお姉さんが出て来て

 紹介料の話ばかりするの

 “今なら30万のところ、10万引きですよ”とか

 ボッタクリだと思ったから

 さっさと帰って来たよ」

その会社は基本的にお見合いの相手を紹介してくれる所だから

それぐらいの料金は取るだろう

アキラちゃんは、低料金で彼女を紹介してくれる所だと思ったらしい


S子にメール入れたり、結婚相談所を冷やかしたりと

彼はとっても寂しいんだと思う

でなきゃ、日曜日にオカマと居酒屋に居ないだろう

早く彼女が出来ると良いんだけど…


 




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