出勤電車内にて更新している
昨夜はママが久々に出勤した
早い時間は一組のお客様しか見えず
近所の店にママとマヤで営業に行った
日付が変わる頃に徐々にお客様が増えて
週末らしい慌ただしさになった
仕事終わりに電車に揺られてうつらうつらしていたら
隣に腰掛けた女性の肘が
私の脇腹に当たるので目が覚めた
30代前半とおぼしき彼女は
アイシャドウを瞼に重ねている所だった
ケースに付いた小さな鏡を睨みながら
かなり濃い目に瞼を彩っている
更にはアイラインも重ね塗りしている様で
パンダの様な目元を作っているとしか思えなかった
人それぞれ好みはあるので
どんな顔になろうが知っちゃいないが
彼女の肘には先程から安眠を妨げられている
本人には、そんな罪の意識などなく
ひたすらパンダに変身する為に厚塗りを続けている
私はイヤフォンから聴こえてくる南沙織に集中して
下車駅まで我慢する事にした
その内、心地好い子守唄が
優しく夢の世界に誘ってくれる筈だ
そう信じて再び目を閉じた数分後に
激しい肘打ちが私の脇腹からお腹あたりに
お見舞いされた
何事かと目を開けたら
パンダ女がアイライナーを
手から滑り落とした様だった
床に落ちたそれを拾い上げて
また何事もなかったかの様に
目元に黒い筋を引いている
ふと私のズボンの腿のあたりに目を落とすと
白い生地の上に黒いラインが…
何とパンダ女は自分の瞼だけでは飽きたらず
私のズボンにまで余計な筋を残したのだ
しかもリキッドタイプ
クレンジングで落ちるだろうか
女はその事に気付いていないのか
はたまたスッとぼけているのか
なに食わぬ顔で最後の仕上げらしい粉を
広い面積に叩き込んでいた
まったく、とんでもないわ!
そう叫びたかったが
ぐっとこらえて下車駅まで
イライラしながら寝たふりする私なのだった
昨夜はママが久々に出勤した
早い時間は一組のお客様しか見えず
近所の店にママとマヤで営業に行った
日付が変わる頃に徐々にお客様が増えて
週末らしい慌ただしさになった
仕事終わりに電車に揺られてうつらうつらしていたら
隣に腰掛けた女性の肘が
私の脇腹に当たるので目が覚めた
30代前半とおぼしき彼女は
アイシャドウを瞼に重ねている所だった
ケースに付いた小さな鏡を睨みながら
かなり濃い目に瞼を彩っている
更にはアイラインも重ね塗りしている様で
パンダの様な目元を作っているとしか思えなかった
人それぞれ好みはあるので
どんな顔になろうが知っちゃいないが
彼女の肘には先程から安眠を妨げられている
本人には、そんな罪の意識などなく
ひたすらパンダに変身する為に厚塗りを続けている
私はイヤフォンから聴こえてくる南沙織に集中して
下車駅まで我慢する事にした
その内、心地好い子守唄が
優しく夢の世界に誘ってくれる筈だ
そう信じて再び目を閉じた数分後に
激しい肘打ちが私の脇腹からお腹あたりに
お見舞いされた
何事かと目を開けたら
パンダ女がアイライナーを
手から滑り落とした様だった
床に落ちたそれを拾い上げて
また何事もなかったかの様に
目元に黒い筋を引いている
ふと私のズボンの腿のあたりに目を落とすと
白い生地の上に黒いラインが…
何とパンダ女は自分の瞼だけでは飽きたらず
私のズボンにまで余計な筋を残したのだ
しかもリキッドタイプ
クレンジングで落ちるだろうか
女はその事に気付いていないのか
はたまたスッとぼけているのか
なに食わぬ顔で最後の仕上げらしい粉を
広い面積に叩き込んでいた
まったく、とんでもないわ!
そう叫びたかったが
ぐっとこらえて下車駅まで
イライラしながら寝たふりする私なのだった