年末ジャンボ

年末ジャンボ宝くじ

テレビでしきりにＣＭが流れている

某占いでは私の今年の運勢は

お金に縁のある年だと書いてあった

何でも簡単に信じてしまう性質なので

グリーンジャンボ、サマージャンボ、オータムジャンボと買い続けた

ついでに１０００万サマー宝くじと言うのも買ったっけ

しかし当然ながら高額当選にはかすりもしなかった

しかし、それでも往生際の悪い私は

１２月は今年の中でも最も金運が良いらしいので

店の近所の売り場で気合を入れて購入しようかと思っている


その売り場には数年前に黒猫が迷い込み

それ以来高額当選が出る様になったと言う

猫ちゃんに触ると運気もアップするらしい

以前、店が終わってその付近を歩いて駅に向かっている時に

偶然その子と思しき黒猫を見かけた

近所の駐車場で早朝の散歩をしているようだった

その時はまさかその黒猫がそんな肩書きを持っているとは知らず

それほど気にも留めなかったが

今から思えば写メでも取っておけば良かったと後悔している

でも知らない何者かにケータイを向けられたら

きっと警戒して逃げるだろう


店の常連のＨ子が昨夜遊びに来た

彼女もジャンボは毎回買っている

「私、１等じゃなくても良いの

　２等で良いのよ

　当たったら借金を返して後は老後の蓄えにするわ」

彼女は私と同い年でバツ２だ

大きな会社に永年勤めている

別れた男はマンションのローンを残して去った

定年まであと１０年弱

最近会社がまたまたリストラをするらしいと小耳に挟み

「もしかしたら私ダメかもしれない」と弱気になっていた


今年こそお互いに高額当選しますようにと

Ｈ子と固く手を握り合った私なのだった