リッスン・トゥ・ハー

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アナゴさん役は、武藤、オマエだ!

2010-11-16 | リッスン・トゥ・ハー
俺は悩んでいた敵役がいない。あの個性的なキャラクターを演じきれるだけの潜在能力を持っているものはなかなかいない。俺はトイレにこもった。トイレは考え事をするのに適している。こもってから2週間が過ぎようとしていた。空腹で意識はもうろうとしている。もうダメかもしれない。トイレで俺は遭難してしまうかもしれない。もう、一歩も動けないのだから、この便座から立ち上がることもできそうにない。尻は便座に貼り付いて、とれない。いつからかすっぽりと尻が便座にはまってしまっている。そこにきて、空腹で力も出ず、俺はここで死ぬのか、最初何をやっていたのかもう忘れた。どうでもよくなってきた。とにかく俺を助けにきてくれ、救助犬をよこしてくれ、スコッチを飲んで温かくなりたい。元気になって、尻を持ち上げ、ここから脱出したい。もういちど、雪見大福を、たべたかった、と俺は目を閉じた。終わりだと思った。そのとき、ばりばりばりと大きな音が聞こえて、トイレの壁が破れた。大丈夫ですかい、と声が聞こえた。武藤だった。武藤は壁を破り、俺を救出にきてくれたのだ。助かった。助かった。俺の求める、理想とするアナゴさん像だった。これだ、俺は身体は動かなかったが、心の中でガッツポーズを決めた。

糖尿病予防ウオーク

2010-11-16 | リッスン・トゥ・ハー
さあ歩きなさい。わき目もふらずに歩けば糖尿病から解放されるでしょう。糖尿病は後ろから駆けてきます。大丈夫、糖尿病の駆け足の速さはわたしたちの歩く早さとおなじぐらいです。ですから、歩きつづけていれば糖尿病に追いつかれることはありません。しかし、歩き疲れて立ち止まった瞬間にもう追いつかれてしまうでしょう。そうなるとあなたは糖尿病に全身を乗っ取られてしまいます。非常に困りますでしょう?糖尿病が好き勝手するのです。デパートの試食なんて居着いて食べまくりです。糖尿病は人の目なんて気にしないですかね。あっぱれや奴ですよ。ある意味。食べ尽くして、もう帰ってください、とパートの叔母さんに言われてしまうことでしょう。それでも糖尿病はさらにともめてデパート内をうろつきます。そんな姿さらしたくないでしょう?近くにデパートがないよ、という方も安心できません。糖尿病は社会のルールを知りません。くわえていた煙草をそこらへんに投げ捨てるし、ゴミだって、ところ構わず捨ててしまう。列にも並ばずに割り込むし、平気で障害者用の駐車スペースに車を停める。社会のルールが守れない人はだいたい糖尿病に身体を乗っ取られた人ですよ。