リッスン・トゥ・ハー

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宇宙港

2009-06-23 | リッスン・トゥ・ハー
時々思うんだ、この地球が終わりを向かえる日が例えば明日来るとしたら、私は一体何をして誰と一緒に今日を過ごすのか。漠然とした、あり得ない話だけれど。いや、何百年後は必ずそういうことが起こると科学者は予想している。それはほとんど確実にそうなのだろう、が今、明日突然にして終わりを向かえるということはない。おそらくゆっくり私がともに破滅の道をあゆむということではなく、まず人類がとうの昔に絶滅してから地球はそれを見届けて、終わりへ向かうのだと思う。でも、本当に明日終わりを向かえるとしたら、想像力を働かせて考えてみる。宇宙港の地下にある喫茶店はおいしいワッフルを出すと評判で、空港を利用しないものもそれを目当てにやってくると言う。私は明日、太陽系外へ跳ぶのだけれど、その前にうわさのワッフルを食している。確かに噂通り、食べ応えがある。なのに、後に残らないすっきり感がたまらない。地球の終わりのことを考えていた自分がなんとなく恥ずかしい。空港の喧噪はやまない。