なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

モチノキ科・バラ科といえば~宇治市植物公園2021/12中旬(2)

2021-12-27 05:41:32 | 植物

冬に植物園に行くと、花と同じくらいかそれ以上、実に目を向けることになります。
葉を落とした枝に残る実は、厳冬下には小鳥たちのご馳走になりますが、今は残っている木が多いです。

今回見た実の中で一番美しく輝いていたのがサンシュユ。
ミズキ科ミズキ属で、早春に咲く黄色い花は春の訪れを感じさせてくれます。
そして冬にも残る実。
甘くてジューシーに見えますが、酸味と渋みがあるらしく、ドライフルーツのようになるまで残っているのをよく見ます。
カキと同じく、そうなったら渋みも抜けるのしょうか。


ジューシーに見えると言えばこちらもですね。
サネカズラの実です。マツブサ科サネカズラ属。
毒はないので食べても問題ないのですが、甘みは全くないそうです。
鳥には人気なさそうですね。


いつまでも残っている赤い実の代表格がモチノキ科の実。
こちらは、モチノキですが、実は結構こんな感じで黒っぽくなっているのが多いです。


こちらもモチノキ科のタラヨウです。
例の、葉の裏に字が書けるという木ですね。
ひどい写真ですが、上のモチノキ同様、赤い実が沢山残っているのがお分かりのことと思います。


そしてこちらはご存じウメモドキ。モチノキ科モチノキ属ですが、こちらは落葉樹。
なので、こんな風に実だけが可愛く並んでいます。


モチノキ科の実がどれもこの時期までたっぷり残っているのは、美味しくないからだそうです。
鳥の味覚が人間とどう違うのかよく知りませんが、少なくとも甘いものがが好きなのは間違いないです。
果実でも酸っぱいうちは食べずに、甘く熟してから食べますものね。
他の美味しい実が食べつくされた後、しぶしぶ食べる感じでしょうか。

さて、赤い実はこれだけではありません。
こちらは本当は一昨日投稿したかったクリスマスカラーのストランウェエシア・ダヴィディアナです。


一部の葉が赤くなるといったら何かの木を思い浮かべませんか?
そう、カナメモチですね。同じバラ科です。
そして同じような実が生っています。


園内一番みられた赤い実といえばこちら、マンリョウです。
いつも同じような写真ばかりなので、上から撮ってみました。


最後は赤い実ではなく、紫のムラサキシキブの実です。
宇治は源氏物語宇治十帖の舞台だからか紫式部イチオシで、植物園にもムラサキシキブが沢山植えられています。




じいちゃん庭のコムラサキの実はもうほとんど落ちてしまっていますが、ここのは随分沢山残っていますね。
こちらは鳥が食べているのを見たことがありますが、お味はどうなんでしょうね~

ということで今日は宇治市植物公園で見た実特集でした。

【撮影:2021/12/18 宇治市植物公園】


コメント (10)
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