京都府立植物園に行ったらいの一番に植物生態園に飛び込んで半日ウロウロするのが習慣です。
今回も紅葉を見た後、まず植物生態園に行ってみました。
ところが、メタセコイア並木前の入り口にある「見ごろの植物情報」の看板をみると・・・
咲いている花が6種類で、そのうち5種類がキク科!
あとは2種類の実に、1種類のシダ。
それでもあきらめないのがなつみかん~
さてさて、何が見つかったでしょうか。
ほほ~いきなりキク科登場!
花名板には「ナカガワノギク」の名が。
徳島県の那賀川流域に自生する野菊で、マーガレットを小型にしたような花が可愛いです。
近くには黄色い小菊が点々と咲いていました。
「サンインギク」だそうです。
その名の通り、山陰地方の日本海側と瀬戸内海沿岸に咲く品種。
シマカンギクとイエギクの交配種。どうりでコギクに似ているわけですね。
湿地ゾーンに向かう途中の見どころといえば・・・
ありました!もう万歳しています。
有名なオオカメノキの冬芽。シュワッチしているという説も・・・
湿地ゾーン手前のサザンカ。
自生のサザンカはこのように一重で白い花が咲くそうです。
近づきたかったのですが、「スズメバチがいるので近づかないで!」という看板があって入れず・・・
で、その湿地ゾーンですが、ようやく木道が修理されて通れるようになっていました。
でも両側は荒涼とした枯草ばかり・・・
この奥に何かあるはず!
そう、京都府立植物園イチオシのキクタニギクはまだ咲いているでしょうか?
・・・終わってました。
唯一咲き残っていた花も霜が下りて寒そう。
でもアシズリノジギクはまだ咲いていました。
その名の通り、高知の足摺岬から、愛媛の佐多岬の海岸沿いに自生する固有種だそうです。
花はナカガワノギク同様、マーガレットタイプですが、葉の縁取りがおしゃれです。
この場所にはほかにも、わずかに咲いていたハマゴウや
銀色蕊のツルソバ
半分は実になっていました・・・
黒い実の周りに透明の部分があって、くずもちのようです。
実といえば、トキリマメの実が生っていました。
今年は初見!
あれ、こんなところにサネカズラの実が・・・
と思ったら、相当高い木に這い上っていました。
宇治川にも沢山あるはずなので、また見に行ってみます。
あとはザクザクと落ち葉を踏みしめて歩きます。
ナラガシワの落ち葉でした。
色づいている木々も散見されます。
こちらはメグスリノキ。いつもはもっと赤くなると思うのですが、ほとんどが緑のまま。
ブナの紅葉。
本当の森のようですね。
この雰囲気を味わえただけでもよかったです。
生態園ではもうひとつのお楽しみに出会えました。
その様子は明日に!
【撮影:2021/11下旬 京都府立植物園】