この日のお泊りは天橋立温泉。
せっかくなので、夕食の前に少し歩きたいと考えていました。
なので、宮津はこのくらいにして、駅の方に移動開始。
ところが、その途中でみかけたこの光景。右手に見える白壁の建物が気になって・・
近づくと・・・見学できるようです。
「旧三上家住宅」
普段はあまりこういう場所を見学することは少ないのですが、ついつい吸い込まれるように中に入ってしまいました。
だって、日本遺産なんですもの~
こちらの建物は、江戸時代、酒造業、廻船業、製糸業を営む大きな商家だったそうです。
それだけではなく、宮津藩の財政や、城下の町政にも関わっていたとのことで、かなりの顔役だったんでしょうね~
母屋を始め、8棟が国の重要文化財になっています。
入ったところは土間で、酒造りの樽や、種々の道具が展示してありました。
建物の内部は沢山の座敷からなっていますが、結構それが広くて迷子になりそうでした。
そういえば入館したときにもらった手作りの見取り図、後で見たら座敷の名前や配置が詳細に・・
よく見ると「防火扉」や「カリンの木を磨き上げた床柱」など、かなりマニアックな説明も!?
とりあえず靴を脱いで主屋(母屋のことでしょうか)に入ります。
玄関から入ったつもりでしたが、後でみたらダイドコ(昔の食堂)だったかも・・・
奥行きがすごくあって先が霞んでる~
打掛が飾ってあったお部屋(オクザシキ?)。
仏間には豪華な仏壇が・・・
さらに進むとお庭が見えてきました。
おー、ナンテンやクチナシの実がいい感じ。
マンリョウも・・・
かなり植物に飢えていたようです(笑)
お庭をこんな感じでぶつ切りに写すなんて、叱られそう。
遠目にヤブランかと思った花は、キチジョウソウでした。
(よく考えたら、今頃ヤブランの花は咲きませんよね)
座敷に座って庭園を眺めたらこんな感じ。
時間があったらほけーとしたらいいのでしょうけど、どうして私はいつもこうなるのかしら。
ちなみにこの庭園、京都府の重要文化財に指定されていました。⇒
あとは順路に従ってうろうろ・・・おやこんなところにも玄関が。
こちらの方が正門?
なるほど、身分の高い方がこられたら、こちらの玄関からお入りになるのですね。
これがその正門。意外と小さかったです。
見学したあと、もう一度振り返ってパチリ。
左手に「正門」が見えていました。立派な松の木がそれっぽいですね。
コインロッカーで荷物を回収。あとはひたすら駅方面へ。
(あとで分かったのですが、荷物を預けていたみっぷる前から天橋立行のバスが出ていました・・・)
途中みかけた見どころを歩きながらパチパチ。
この石碑は宮津節の碑。
前にも書きましたが、この辺りは花街になっていて、こんな歌が江戸時代から花柳界で流行ったそうです。
「二度と行こまい丹後の宮津。縞の財布が空になる・・・」だそうで。
最後は府道9号線を歩きます。
何もないので、街路樹の下のタカサゴユリのハナゴノスガタをぱちり。
宮津駅の方向に曲がります。
一色神社を横目で見ながら・・・
宮津駅に戻りました。
生憎、京都丹後鉄道はあと30分くらい来ないようです。
なので、駅前からのバスに乗って天橋立に向かいました。
【撮影:2021/12中旬 宮津市】