夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

円高を喜ぶのはおかしい

2009年12月01日 | 経済問題
 円高とは輸入には有利だが、輸出には不利との事だ。日本は輸入大国だが、輸出大国にしなければ立ち行かない事は誰もが知っているはずだ。それなのに円高を喜んでいる人々がいる。海外旅行をする連中とか海外の物を買いたがる連中はそれで良いかも知れない。また、海外で安い労働力で製品を作っている企業もそれで良いかも知れない。しかし得したと思っていても、後で大きな損失になって跳ね返って来る公算は大である。そんな一過性の魅力に囚われていて良いのか。どんなにその時、自分が得をしたと思っても、それよりももっとずっと大きな損失になる可能性もある事をなんで考えないのだろうか。
 海外生産の企業だって、海外に労働の拠点を移しているから、国内の労働者にはカネが入らない。だからいくら安い物を作ってくれても、買うに買えない。それでは自分の首を絞める事にはならないのか。

 日本人はどうしても目先の事に囚われてしまう傾向がある。なんせ、千何百年も健在である法隆寺などの建築物よりも、四、五十年しか持たない建築物を有り難がる人種である。常に目先の事しか考えていない。
 国歌・君が代の歌詞は「千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」である。さざれ石とは細かな石の事。その小さな石が巌となるのは何万年掛かるか分からないくらい悠久の年月が掛かる。
 そうした悠久の年月を我々日本人は考える事が出来ていたのだ。それが何で今は出来ないのだろうか。ひとえに、現世利益の思想だろう。そうした宗教団体もある。今が良ければそれで良し。そうそう、昔ある女性歌手が歌っていたっけ。いいじゃないの、今が良けりゃ、と。
 それではいけないのだ。自分達の今の幸福と引き換えに、子供やその孫達に過大な借金を背負わせてはならないのだ。円高と借金とは関係が無いと言うなかれ。考え方が同じなのである。

2 コメント

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Unknown (kojitan)
2009-12-02 00:29:34
確かに製造業のことを考えると、輸出しづらい円高というのは素直に喜べない面があるのは確かです。

しかし、円高ってのはつまり円高ドル安という感覚だと、円の信用が強くなってるってことですよね。世界の基軸通貨に対して強くなったと考えることができませんかね。

私は経済に疎いのであまり無責任なことを言ってはならんとおもいますが、円高ってそういうことであり、製造業中心に考えれば、不利な状況も食糧自給率が低い日本は、安く海外から食糧を輸入できるようになるとか、そういうメリットもあるんじゃないかと。

むしろ量的緩和で円を弱いままにしておこうと考えた財務大臣や日銀の考えかたに疑問をもちましたけどね。

その割りに、株価とかそういう投資マネーは動かないのだから、日本の円高ってのは単に円が強くなったとかそういうことではないのかもしれない。そうすると私の意見も考え直さなきゃいけなくなる。

なので、雑な意見でしたが、円高を喜ぶ一人として、その視点を書いてみました。
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私も経済が分からないのですが (夏木広介)
2009-12-02 10:46:31
 私は投資マネーとかに対する知識がありません。まったく興味が無いので。通貨の信用と言う事に対しても知らないのですが、しょせんは国民の信用度次第だと思っています。だから円が強いのは日本人に対する信用が厚いからだと。で、馬鹿な私はもっと素朴に考えましょうよ、と言いたいのです。お互いに騙したり騙されたりする事なく、助け合って生きましょうよと。
 でも、そこに汚い政府があったりするから、それは出来ていません。国民の暮らしなど一向に気にしない北朝鮮や中国、ミャンマーなどなど。また偏執狂的な宗教もありますしね。私の方こそ、雑な意見です。
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