夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

国後島での中ロ合弁事業についてもっと明確に

2011年02月19日 | 外交問題
 この所、忙しくてブログを一週間近く休んでしまった。新聞もテレビもほとんど見ないけれど、それでも一向に困らない。見た所で何事かがよく分かる訳でもない。むしろ、見ない方がよく分かるのかも知れない。何しろ、自分勝手な解釈を繰り広げるのがマスメディアの本性だから。ただ、中国がロシアと合弁で北方領土で事業を始めるらしい、との情報などは見逃す訳には行かない。でも、日本としてのその対応の仕方が問題だ。
 前回、菅首相が 「ロシア大統領の北方領土訪問は許し難い暴挙だ」 と発言した事に対して、佐藤優氏が正論ではあるが、面と向かっては言えない同首相の考え方とか根性について批判をしていた事を取り上げた。その佐藤氏の書いている中で、ロシアは前原外相を信頼している、とあったのだが、そうした 「前原氏への信頼」 が果たしてこうした中ロの北方領土での合弁事業に対して、どのように発揮されているのか、はなはだ興味深いものがある。
 まるで、北方領土は歴史上、ずっと以前からロシア領だったんだよ、と言わんばかりの中ロ合弁事業を見れば、前原外相への信頼感なんて言ったって、一体どの程度のものなのか、と思いたくもなる。日本人の寛容度の広さを巧妙に利用されているだけではないのか、と、単純な考え方の私は疑心暗鬼に陥ってしまう。

 もちろん、外交とはそんなに短兵急なものではないのは分かっているつもりだし、その後の展開について知らずに言うのは無責任ではあるが、中国はもちろんの事、ロシアだって独裁国家ではない、との明確な証明はされていないと思う。