いつのまにか 秋
いつのまにか 秋になってしまった
ぬぐっても ぬぐいきれなくて
呼吸することさえ 苦しい夏もあったのに
秋の風が吹き
秋色の筆で 目の前を駆けていったのが
誰なのか
探りだすこともしないうちに
もう 秋
いつのまにか 秋
空気は軽やかで
風はさわやかで
弛緩しきった心を持ち上げてくれる
いつのまにか 秋
いつのまにか 秋がやってきた
昨日出会った あったかなぬくもりを
忘れずに そっと抱きしめていようか
やがて来る冬を
しっかりと生きてゆくために
(azumi)
ここ何日か快晴。
空気は乾き、さわやかな秋を満喫。
夫と浦佐に出かけた。
友人がボランティアで店番をしている店。
蔵を改造した店である。
暑い夏は休店していた。
母の入院以来、この友人とも久しぶりだ。
イスタンブール帰りの知人も来ていた。
パンフレットを拡げ、トルコの古代都市カッパドキアの話で盛り上がっていた。
カウンターの中にいる友人の口紅がいい感じ。
褒めたら、100円ショップで買ったの、だって。
この頃やめていた口紅、私もその店で買おうかな。
女たちが賑やかな店。
後ろのテーブルでは、何人かで勉強会だったし、一人ポツンと坐っていた夫には、コーヒーを運んだ女性が話し相手になってくれた。
ご主人とお話しててもいいですか。
どうぞ、どうぞ。
店に展示中の陶芸作家がやって来た。
陶芸は3年くらいのキャリアだが、画家らしい。ちひろのようなやさしい女の子の絵もあった。
壁面や棚の上に展示できるようになっている。
しばらくぶりに世の中に飛び出したような私は、天井近くに張られた絵の名前を思い出せないでいた。
日本の言葉に似ているあれ・・・
さ、さくらだ・・・
サクラダ・ファミリア?
それは、サグラダ・ファミリア、聖家族教会、アントニー・ガウディの未完成作品です。
陶芸作家が言った。さすが。井の中の蛙の私とは違う。
和服を着る会の主催者もいた。
写真をやっている人もいる。
いろんな人たちがやってくる店。
国際大学あり、北里大学、北里学院ありの浦佐周辺。
人の確かな息づかいを感じる店ではある。
イスタンブールに出かけた知人は旅の疲れも見せず、私の背骨から首を揉みほぐしてくれた。
こちこちに凝っていた首筋がすうっと楽になった。
連休は孫たちが母の病室を覗き、明日は妹たちがやって来る。
秋の野原 ノコンギク(キク科) チカラシバ(イネ科)
浦佐毘沙門堂
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