千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

煙火

2012年07月19日 | 日記


     



                (写真は昨年夏)
 ドドド、ドド、ドドドドドン。
 どこかで炸裂音。煙火が始まるらしい。
 闇の彼方に耳をそばだてる。
 浦佐かな。
 夏祭りの季節がやってきた。

 しおざわ夏まつり、
兼続公まつりとつづき、今宵が大煙火大会である。


 娘たちが幼かった頃の記憶がかすかによぎる。
 パンツ一枚になった子供たちは、浴衣の着替えの順番待ち。
 もう丈が短くなったからあげのしつけをほどこうかと母。
 いいよ、いいよ。時間がない、と言うのは私。
 箪笥から出して点検していなかったのも私。
 風呂上がりの娘たちのおさげを結い直すのも私。
 早くしろよ。
 気短な夫の大きな声。
 こどもらのきゃっきゃっ言う声と、ゆだるような暑さが家中を行ったり来たり・・・
 最後に母の手早な着替えと化粧が済んで、家を車で出発。
 町をめざして、車の光のラッシュがつづく。
 車を駐車するスペースを確保するのも大変だった。
 凄い人、人、人。
 美味しげなにおいと子供たちの心を誘惑する屋台、出店。
 今日は少しだけだよ。
 父親に念を押され、頷く娘たち。
 ところがいっしょに歩いていたはずの娘一人がいない。
 慌てて後戻り。
 いた。いた。
 おもちゃの屋台で動けなくなっている娘が。
 目当てのものがあるらしい。
 後でね。
 何を言ってもだめ。
 歯を食いしばって、てこでも動こうとしない。
 結局根負けしたのは父親。
 友人宅へ家族で招待されていたから、時間が気になる。
 早く呑みたい。
 帰りは、決まって私の運転。

 ねばり強かったのは二人の娘、どっちだったかな。
 孫たちを見ていれば分かる。

 母は、父を亡くして何年か気力を失っていた。生来努力家で多趣味。民舞も上手かったので、祭りは心が騒いだに相違ない。後に、祭りの踊りにも参加するようになる。

 六日町祭りの最後を飾る煙火、
 あの頃は、小学校の校庭に茣蓙を持ち込んだり、友人宅の二階の窓際で楽しんだりした。

 今宵の煙火、二年ぶりだがどこで観ることになるのだろうか。



 お家ご飯。

 あんかけ揚げナス。



 ナス300㌘位。大根170㌘位。みりん大さじ2、醤油大さじ2、水溶き片栗粉大さじ1、水大さじ1、大葉1~3枚位(菜園にある)。揚げ油。
乱切りにしたナスを揚げる。大根おろしを作る。醤油、味醂を煮て水溶き片栗粉を入れとろみをつける。揚げたナスに、大根おろし、あん、大葉を盛りつければ出来上がり。
 夏大根は水分が多いので、少ししぼるといいかも知れない。大葉は枚数が多い方が見た目もいい。買うと高い。
 醤油、味醂も味加減が必要。我が家は薄味にしている。

 獅子唐&伏見甘南蛮のざっと炒め。



 オリーブオイル、塩、胡椒。

 菜園野菜で手軽に作るが、これがさっぱりとして美味しい。
 バターで炒め、炒めすぎないように火を止め、その上に醤油を少々振っただけで乙な味になる。


 お化けズッキーニのスープ。





 ズッキーニの大きな葉の下に巨大ズッキーニが隠れていたようだ。40センチほどあっただろうか。もったいないのでいろんなものに使ってみた。
皮を剥いて、まずは味噌汁の具に。とろけるチーズとマヨネーズ、ブラックペッパーでホイル焼きに。そしてスープである。
 皮を剥いたズッキーニとしめじをオリーブオイルで炒め、水、料理酒、中華スープの素を加えて煮込んだ。バジルの葉を散らしてみた。
 思いがけなく美味しい味になった。

 キュウリのジンジャー漬け。



キュウリ    3キログラム


「A」
醤油      4カップ
砂糖      500グラム
酢       150ml
ショウガ        1片

(1)「A」を鍋に入れて沸騰させる。
(2)(1)に好みの大きさに切ったキュウリを入れて、火を止め冷ます。☆ふたはしない。
(3)キュウリを取りだし、(1)と(2)を2回くり返す。
(4)3回目にショウガのせん切りを入れる。

 これはキュウリが採れすぎて困ったときの漬物である。レシピ通りなのでお試しあれ。

 揚げ豆腐のあんかけ。



 私の定番メニューと言ってもいい。
 居酒屋の一品として登場する前だったかも知れない。
 夫の郷里に帰省したとき、とってもおいしい「揚げ豆腐」が食卓に出た。揚げたての豆腐。醤油をかけて食べた。
 近所の小さな豆腐屋に売っているという。揚げて、すぐに売り切れる、評判の揚げ豆腐だという。翌日、さっそく店に出かけた。小さな目立たない豆腐屋だったが、それ以来病みつきになった。自分でも作ってみようと。

 24時間冷蔵庫で水切りした木綿豆腐の水気をペーパータオルで拭く。油で揚げる。中火。きつね色くらいに。
 味醂、醤油、水、水溶き片栗粉であんかけを作る。
 夏大根はすりおろし、大葉3枚を加えてみた。
 大根おろし、大葉、揚げ豆腐のコンビが絶妙だ。

 初鮎。

 7月10日。鮎解禁。
 魚野川で釣った鮎をいただく。
 旨い。ただその一言。



 油味噌(味噌ナス)



 ナスと赤しその葉をサラダ油で炒めて、味噌をからめ炒めただけ。料理酒も少々。
 魚沼出身者なら懐かしい味。
 昔は鍋いっぱい作った。
 油味噌(ナス味噌)を食べなきゃ、夏が来た気がしないという言葉をよく耳にした。

 煙火を観に出かけるので夕食は作らない。
 ド~ン!ド~ン!あの音が好きである。











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6 コメント

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Unknown (ユニコーン)
2012-07-22 02:30:34
花火を季節を通して子供達の小さかった頃の思い出が蘇ったのですね。その時の状況が目に浮かびます。子供のいない私には、子供にまつわる思い出が無いので、寂しい気がします。 まだ若かった頃の母の様子も文章から思い出されます。こちらでも年に一度、独立記念日に日本製だと言われる花火がうちあげられますが、人混みが嫌だし、遠いので見にも行かなくなりました。年をとっても、こうした年中行事の一つ一つを楽しんで、生活にリズムをつけ、楽しむことは大切と思います。
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Unknown (ユニコーン)
2012-07-22 09:11:04
もう一度読み返したら文章が変なことに気づきました。文章の出だし、花火を季節を通して。。。ではなく、花火を通して。。。。に変えてください。最近、こういう変な間違いをよくする。
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煙火 (azumi)
2012-07-22 09:20:49
Unknown (ユニコーン)さん、おはようございます。
昨日今日と涼やかな朝です。草むらの虫の声がさわやか・・・今のうちだけかも知れません。
煙火大会などと、昔と今では趣きが違いますね。花火の方が、やさしく、なつかしく思い出せます。
子供たちを引き連れて、魚野川の河原で煙火を見学。河原でも子供たちの花火大会?を。花火の煤で可愛い顔を真っ黒にした姪がいたり・・・みんな、みんな、子供を持つ親になりました。
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煙火 (azumi)
2012-07-22 09:45:42
Unknown (ユニコーン)さん、再度ありがとう。

朝一番でブログを開くから、コメント書いたのだけど「投稿」できなかった。URLを間違えたのかと再度挑戦。駄目でした。
今度の投稿で気づきました。
大丈夫、気にするミスではありません。私などしょっちゅうです。

あなたの文章は、いつも完璧で非の打ち所がありません。私を含む日本の人たちは文章の簡略化が進み、挨拶抜き、句読点抜き抜きが目立ちます。時代なんでしょうか。
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Unknown (ユニコーン)
2012-07-22 10:04:48
おたくの二人の娘さん(私にとっては姪)の小さい頃は、私はすでに日本を離れていて、あまり記憶に無いはずなのに、写真で見た記憶が残っているのか、こうした文章に出会うと、当時の二人の可愛いいゆかた姿が目の前に浮かんで来て、文章の力というのはすごいなーと思います。油みそも懐かしい!! ブログ続けてね。楽しんでいます。
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煙火 (azumi)
2012-07-22 14:21:47
Unknown (ユニコーン)さん、ありがとう。

文章とは、不思議な魔力がありますね。タイトルを決めると、次々と浮かんでくるのです。キーを打つ指はスローテンポなのに、回想はリズミカルです。
もっと書きたい、あれも、これもの欲張りはやめました。

書けないときもあるはずです。
そんな時は、心を静めてお休みします。

油みそ!懐かしいでしょう!

あなたもお大事にね。

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