千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

台風の朝

2018年09月09日 | 日記



 
 9月4日

 5:11  八海山の朝焼け

 5:00 家を出る。そのとき朝焼けを見たのだが、沢山の電線に邪魔されて写真を撮るのは止めた。綺麗というより、台風21号が接近していると思うと感激する訳にはいかない。

 5:14  虹



 空いっぱいの虹。写真に収めきれない。
 このときは感激した。淡い色彩。

 虹色の橋をどこまでも歩いてゆきたい。
 どんな素敵なことが待っているんだろう。
 絵本を手に、つぶらな瞳を輝かせている幼子のような心境。

 空いっぱいの虹は2本になってゆく。





 スマホを手に歩いていたらゆりちゃんがやって来た。



「おはよう~。ゆりちゃん!」

 後ろにいたお父さんに断って写真を撮らせていただいた。
「写真は嫌よ」
 ゆりちゃんの眼が言っている。ごめんなさいね。
 3枚目にやっと正面を向いてくれた。


「台風来なければいいですね」
 お父さんと挨拶を交わし、ゆりちゃんにもバイバイした。


 13:57
 大阪の娘からメールが来た。
「お母さん、台風ものすごい(>_<)
新潟は大丈夫?
こっち、今ピークみたいで家揺れているよ(^^;)」
 その後、電話でやりとりした。
 自転車やいろんな物が風で飛んでいるようだ。
 はっちゃんも気になった。
「自転車?」
「今日は車、帰れるかなあ。そのうちそっちに風が行くよ」

 大阪は停電で真っ暗。
 はっちゃんはやっと帰って来た。大変だったようだ。

 18:52
「近所の家壊れまくってるよ」
 凄い状況を聞いた。

 こっちもほぼ同じくして台風の風が強くなってきた。
「台風突入!」そう打電した。

 同じ頃、埼玉の友人からメールが届く。
「風が強くて怖いです!早く通り過ぎてくれることを願っています。気をつけてお過ごし下さいね」

 風がますます強まって危険状態。
 ガラスが割れる音がした。
 我が家だ。

 台風が落ち着くまで、夕食は食べないことにした。
 食べれなかった。

 強風が止んだ。遅い夕食を食べる。その後夫が外に出た。電気が点いているのは家の近所だけだった。あとは真っ暗。あちこち物が飛んでいる。鎮守の大杉が倒れて、道路を塞いでいる。

 朝になったら被害の酷さに驚いた。家の屋根や車庫、あちこちで倒木している。この地域も風の通り道になっている所、そうでない所がある。我が家は風の通り道だ。 親戚の表玄関戸も割れた。

 大阪の娘からも朝6時頃電気が点いたと連絡あり。

 早速、なじみの建築士に来てもらった。
 頑丈な戸に作り替えていただく。
 一件落着!ホッ! だが、破損はまだあった。

 北海道震度7の巨大地震発生。
 立て続けに起きる災害に唖然とする。
 阿鼻叫喚・・・浮かんだ言葉を打ち消す。
 神は罰を与えようとしているのか。
 どうなっているのだ。
 心が痛い。

 7月の終わりに近くのファミリーマートで買った新刊書を読むことにする。




 著者に惹かれて買ったのだが、新田次郎の文庫本が何故新刊書なのか分からなかった。昨日読み終わり、ネット検索で分かった。
 仲代達矢率いる無名塾の面々が映画出演するようだ。

<茨城県日立市の象徴である「大煙突」は、いかにして誕生したか。外国人技師との出会いをきっかけに、煙害撲滅を粘り強く訴えた若者と、世界一高い煙突を建てて、住民との共存を目指した企業の決断。足尾や別子悲劇を日立鉱山では繰り返さないー今日のCSR(企業の社会的責任の原点を描いた力作。
                        解説.小松伸六>

 関根三郎とチャールス・オールセンとの出会い。
 61年ぶりのストックホルムでの再会。

 清々しいものが胸に去来した。

 まさに新田次郎文学だった。


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