千艸の小部屋

四季折々の自然、生活の思いを、時には詩や創作を織り交ぜながら綴りたい。

追憶

2014年04月06日 | 日記


雨 ただ 雨 雨
灰色の空のどこかで
かすかな春雷の音
自然たちが
息吹くための
命をふりそそぐ雨
春雷は
自然たちへの
励ましの太鼓か
人たちへの警告なのか


雨 ただ 雨 雨
途切れた記憶の断片が
心をよぎる
闇夜の
雨の激しさと
雨をさけて
軒下にたたずむ
君の長い影が 
心の中の一枚の絵のように

こんな
冷たい雨の日によみがえる
雨 ただ 雨 雨
                     (azumi)



いつも、車を止めて写真を撮りたくなる場所。
 魚野川がしなやかにうねり、季節の移ろいを感じるこの場所。
 美佐島(坂戸山)トンネルの近くでは、ダンプカーや除雪車が、土手に雪を積み上げる作業に追われている。
 川の水嵩は多く、山土も押し流されてきた褐色の川。
 雪解けの川。
 大地に緑が芽吹くのも近い。




 2010・7・4
 池田記念美術館 ロスワイラス・コンサート





 この日、なつかしい人たちと再会があった。
 先回、絵画展に来てくれた友人たちもそうだったし、Kさん父娘とも会えた。
  翌年、Kさんの訃報を耳にした。Kさんと親しかった友人に頼まれて、書いたのが、「創作 雲の合間」だった。
 空想家の私ではあるが、筆力がない。国語の基礎、文法は皆無に等しい。漢字においては、言わずもがなである。

 物語は、つくりもの、創作である。
 この地に生まれ、芸術家として情熱的に生きるも、夢半ばにして、心と身体を蝕まれ世を去った男と、彼の最期を看取った女性の物語とした。

 結局、思うように書けなかった。

 「千艸の小部屋」を、ネット検索した。

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 本当は、人気記事でもなんでもない。しょっちゅう変動しているのだ。
 「創作 雲の合間」があったのが恥ずかしかった。

 創作は難しい。
 季節の躍動感を伝える使者でいたほうがいい。

 オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科 クワガタソウ属)
        花言葉(清らか 信頼 神聖 忠実)



 春の訪れを感じる野草。
 小さな、小さな花。コバルト色。
 こんな花にも胸がときめく。
 名前が可愛いのだ。

 冷たい雨、のち、雪、そして、雨である。