Yっこさんの、初作品です。
とてもとても失礼な話ですが、だれしもびっくり仰天してしまいます。
かく言うフジサキも、然り、です。
ビーズの穴にゴムを通し、配色の良いブレスレットを作るなんて。最後の縛りは支援員に手伝ってもらったようですが。
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紙が破れるほど、鉛筆が折れるほどの勢いでぐるぐると円を描き、「オトウチャン」(Yっこさんはフジサキのことをこう呼びます。フジサキの3,4番目の子どもは、生まれたときからのお付き合いです。今でもYっこさんに頭が上がりません。)、あるいは「ハナコチャン」(Yっこさんの親友で、つぎはぎだらけの強面のセルドロイドのお人形さんです。)と、見せてくれます。これが今までのYっこさんの唯一のアートでした。
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Yっこさんとのお付き合いの初めに、Yっこさんのお母さんが話されたことが今でも忘れません。27年前のことです。
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「何も出来ないと言われて普通の学校から出されて、養護学校でも何も出来ないとお客さん扱いで、施設に預けようとするとシケンの結果、自宅待機になるし・・・」
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まあ、それが縁で、なのはな村・フジサキ・Yっこさんとの巡り合いがあったのは事実ですが。
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Yっこさん、なのはな村では鍛えられましたよね。
「食べたごはん茶碗は、自分で片付ける!」えらそうにトクチャンが言ってましたね。
「卵を割るから、卵拭きはYっこはダメ。」またもやトクチャン。
でも、いつか卵拭きが出来るようになっていました。
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もうひとつ、お母さんの言葉。
「Yっこはよそでは生活できないので、私が死んだらこの家をグループホ-ムに出来ないかしら。」
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フジサキ、忘れてはいませんから。
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