なんくる、なくない?

浪花節だよ、人生は。

バガージマヌパナス~わが島のはなし~

2010-08-13 21:49:56 | 

19歳の綾乃は島での楽園生活を満喫し、大親友のオバァ、オージャーガンマーと遊び暮らす日日。しかしある日夢の中に神様が現れ、ユタ(巫女)になれと命じる。「あーっワジワジーッ」徹底抗戦の構えの綾乃だったが、怒った神様の罰もあり、やがてユタへの道を歩むことに…。溢れる方言と三線の音、抜けるような空に映える極彩色、豊かな伝承と横溢する感情。沖縄が生んだ不世出の才能の記念碑的デビュー作。


石垣島出身の著者による、南の島のファンタジー。
池上永一というのは、たぶん本名じゃないんだろうけど、
なんだか覚えにくいし、ちょっともったいない気がする。
比嘉さんとか、具志堅さんとか、わかりやすくした方が良かったんじゃ?
まぁそれはさておき、この本は素晴らしかった。
ぶっ飛んだ主人公、80代のオーじゃガンマー、出てくる人が面白過ぎる。
どこまでもバカバカしく、しかも最後は、不覚にも泣けてくる。

宮古島でうっすら感じてた事、島に住む人たちから聞く話、
南の島の素敵なところと、ダメなところ、島特有の空気、
そういう事を、的確に表現していて、すごく腑に落ちた感じ。

因みに最近、「ワジワジーッ(イライラするっ)」がマイブーム。
ワジワジーって、なんかかわいくない?