某有名企業とのコンパを蹴ってしまった結果、土曜の夜に部屋でこうしてカタカタと…侘しひ。
そこで友人にもらった白ワインを開けました。なんだかちょっぴり古酒風味?なんて私にピッタリ。
ほろ酔いで映画でも見ようっと。マリーアントワネットか、それともビフォアサンライズ?
でもその前に、つい最近に見た映画のお話です。
=あらすじ=
南部の田舎町にあるダイナーで働くジェンナ(ケリー・ラッセル)はパイ作りにかけては天才的な腕前を持つウェイトレス。ある日、彼女は嫉妬(しっと)深い夫アール(ジェレミー・シスト)の子どもを妊娠。予想外の妊娠に困惑するジェンナはアールから逃げる計画を立てる一方、産婦人科医のポマター(ネイサン・フィリオン)と不倫関係に陥る。
アメリカンダイナー、パイ、タルト、このキーワードにどうも弱いです。
スイーツものだし、やっぱりラブコメ?なんて思ったら、思いの外ビターでした。
主人公のジェンナは、バカじゃないし、どっちかと言うとしっかりした知的な女性。
なのにバカ旦那から逃れられず、人生に半分さじを投げたよう様に、常に無気力、無表情。
それが突然、産婦人科の先生に、獣のように・・・。その鬼気迫る姿が、妙にかわいかった。
ようやくジェンナの心に少しずつ血が通い始め、友情や、色んな人間模様がみえていきます。
幸せそうにパイを作る二人。でも現実は厳しく、W不倫に逃げられない夫、愛せないお腹の子・・・
最後はどーなっちゃうのー??ハラハラしました。でも、意外や意外。良い終わり方でしたよ。
ただ、監督のエイドリアン・シェリーは、もうこの世にいないんですよね。
狂った隣人に殺害されるという悲劇的な死で、この作品が最初で最後の監督作品となりました。
彼女は同僚のウェイトレスとして出演もしていますが(写真右端)、とてもチャーミングな人。
だから、映画のハッピーエンドがかえって切ないというか。。。
妊娠中に書いたというこの作品を、彼女の娘(出演)が見るのはいつ頃になるのかな・・・