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なんくる、なくない?

浪花節だよ、人生は。

ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた

2007-12-01 19:15:46 | 映画

某有名企業とのコンパを蹴ってしまった結果、土曜の夜に部屋でこうしてカタカタと…侘しひ。

そこで友人にもらった白ワインを開けました。なんだかちょっぴり古酒風味?なんて私にピッタリ。

ほろ酔いで映画でも見ようっと。マリーアントワネットか、それともビフォアサンライズ?

でもその前に、つい最近に見た映画のお話です。

 

 

=あらすじ=

南部の田舎町にあるダイナーで働くジェンナ(ケリー・ラッセル)はパイ作りにかけては天才的な腕前を持つウェイトレス。ある日、彼女は嫉妬(しっと)深い夫アール(ジェレミー・シスト)の子どもを妊娠。予想外の妊娠に困惑するジェンナはアールから逃げる計画を立てる一方、産婦人科医のポマター(ネイサン・フィリオン)と不倫関係に陥る。

 

アメリカンダイナー、パイ、タルト、このキーワードにどうも弱いです。

スイーツものだし、やっぱりラブコメ?なんて思ったら、思いの外ビターでした。

主人公のジェンナは、バカじゃないし、どっちかと言うとしっかりした知的な女性。

なのにバカ旦那から逃れられず、人生に半分さじを投げたよう様に、常に無気力、無表情。

それが突然、産婦人科の先生に、獣のように・・・。その鬼気迫る姿が、妙にかわいかった。

ようやくジェンナの心に少しずつ血が通い始め、友情や、色んな人間模様がみえていきます。

幸せそうにパイを作る二人。でも現実は厳しく、W不倫に逃げられない夫、愛せないお腹の子・・・

最後はどーなっちゃうのー??ハラハラしました。でも、意外や意外。良い終わり方でしたよ。

 

ただ、監督のエイドリアン・シェリーは、もうこの世にいないんですよね。

狂った隣人に殺害されるという悲劇的な死で、この作品が最初で最後の監督作品となりました。

彼女は同僚のウェイトレスとして出演もしていますが(写真右端)、とてもチャーミングな人。

だから、映画のハッピーエンドがかえって切ないというか。。。

妊娠中に書いたというこの作品を、彼女の娘(出演)が見るのはいつ頃になるのかな・・・

 


ヘアスプレー

2007-11-04 18:24:17 | 映画

いや~、面白かった!!

2時間が正にアッという間。笑って笑ってジンときて。

でも、てっきりノリノリのおバカ映画だと思ってたので、人種差別が絡んでくるなんて予想外。

そこ弱いんです。もう食い入るように見ちゃいます。

やっぱり私は白より黒。ミルクチョコより、ダーク・チョコ。

そう、黒人の彼、シーウィードです。なんと美しいんでしょうか彼は。はーぁ、ウットリ。

このサイトでは、彼をこんな風にも↓

「彼が登場するとほかの俳優はまったく目に入らないと言っても過言ではありません。ベルベットのようにしなやかな踊り、そして歌声。」

入らない、入らない。あの深い眼差し。歌声。私はすっかりイチコロり。

 

相手役は、もうちょっとセクシーな子にして欲しかった・・・

 

シーウィードも良かったですが、助演女優賞を贈るならやっぱり、母役トラヴォルタ。

ファーストインプレッション、要するにパッと見は強烈。ギョッて感じ。

不気味すぎて先行き不安でしたが、見事に花開きましたよ!彼女は(彼)は。

しぐさ一つ一つがかわいくて、優しくて繊細で、思わずギュウッと抱きしめたくなるような。

書いてるうちに、また逢いたくなってきちゃいました。DVDは買いでしょ、やっぱり?

 

目だけはそのままトラヴォルタ。


パンズ ラビリンス

2007-10-21 16:39:34 | 映画

=あらすじ=

1944年のスペイン内戦で父を亡くしたオフェリア(イバナ・バケロ)。母は冷酷な独裁主義の大尉と再婚する。恐ろしい義父から逃れたいと願う彼女は、屋敷の近くで謎めいた迷宮を見つけ出し、足を踏み入れると、迷宮の守護神“パン”(ダグ・ジョーンズ)が現れる。パンは「あなたが探し続けていた魔法の王国のプリンセスに違いありません」と明かし、その真偽を確かめるため、オフェリアに3つの危険な試練を与える。オフェリアはなんの準備もないままに、その試練に立ち向かうことに…。

 

 

 

アレッ宮古島は?2日目で終わりかいっ!とつっこんだ方、いつも見て下さってありがとうございます。

宮古島はちょっとお休みです。そのうちまた載せますので。えぇ

 

それより何より、今はコレ。この映画しかないです。昨日スマステの「ツキイチゴロー」でも見事1位に。

他を見てないですけど、これを1位にしないなら、もうツキイチゴローは信用できない、と思って見てました。間違い無く、私が今まで見た映画のベスト3に入ります。

残酷極まりなく、目をそむけたくなる場面も数知れず。一番恐かったのは、トンカチが登場するシーン。

生々しいその瞬間を映し出すまでもなく。でもだからこそ、主人公のピュアな心と迷宮の不思議な世界の美しさが際立っていく。

残酷な現実の世界と迷宮の世界とが同時に、完璧に存在してて、そのどちらからも目が離せない。

観ていて苦しいのに、どんどん惹きこまれる。

 

 

 吾郎ちゃんが、いろんな人に見てもらいたい映画、と言ってましたけど、ホントにそうです。

イマジネーションに欠ける現代人が、今、観るべき映画じゃないかと。

この監督はこんな映画を撮ってしまったらもう、監督をやめてもいんじゃ?と思えるくらい。

とにかく騙されたと思って、ホラ、今からでも。観にいってみて!

音楽が聞けます→公式HP


映画月間-short bus,miss potter-

2007-09-15 13:02:07 | 映画

=あらすじ=

プロのSM女王セヴェリン。ゲイのジェイムズとジェイミー。ジェイムズのストーカー、カレブ。それぞれ悩みを持っていた。カップルカウンセラーのソフィアは、人の悩みを解決するが彼女もまた悩みを持っていた。夫のロブとのセックスでオーガズムに達したことがないのだ。ある日、彼らはサロン“ショートバス”に集まった。そこには、”愛”を求め、セックスに身を委ねる大勢の人々がいた。ジェイムズとジェイミーは、そこで魅力的な男セスとであった。7人の関係は次第に変化し始めていった―

 

ショートバスの主人(ドラッグクイーン)曰く、「戦争反対とSEXの園よ。ここは何でもあり」。

なので、ボカシのオンパレードに。3ゲイトリオの絡みには思わず目をつむっちゃった、ウブな私。

 

もしかしたら、ボカシを入れてかえってグロくなっちゃった?って気もしますけど。

すごい内容のわりにはドロドロはしてないし、一人一人はちょっと健気で可愛いかったりする。

ドラッグクイーンも結構好き。彼の存在感は際立ってます。全体的に、曲が良いし。

って、アレ??結構良かった気もしてきたな・・・・。

 

でも。過激すぎるシーンの連続(しかもぜんぶ本番らしい)で、帰りはぐったり。言葉も出ず。

これは何年過後に、ボカシ無しバージョンを見るべきか?!ま、当分はいいですけどね。

 

  

=あらすじ=

1902年、ヴィクトリア王朝時代。封建的で身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった時代に、上流階級の女性ビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)は“ピーターラビットとその仲間たち”の物語を次々と出版する。やがて編集者のノーマン(ユアン・マクレガー)と恋に落ちるが、身分違いの恋には思わぬ運命が待っていた。 ―

 

上の映画と違って、万人にオススメできます。

ビアトリクスはちょっと変わり者で、素直で、自分に正直な人。親の縁談を断り続け、アーティストとして生きたいと望んでる。

この時代、この選択がどれくらい難しいのか、すごく強い人なんだろうと思います。そんな彼女が編集者と恋に落ちるなんて、人生って面白いなぁと。

でもこの後にまた試練が待ちうけてまして。想像はしてたけど、ホントに悲しかった。世は無情也。

 

でも一番の見所はやっぱり、イングランド湖水地方の大自然。心まで潤ってく様な瑞々しい景色です。

マグカップでしか知らなかったピーターラビット、本を読んでみたくなりました。


Life 天国で君に逢えたら

2007-09-06 22:37:08 | 映画

裏切られませんよ。泣かせる為だけの映画じゃなくて、ちゃんと心の入った映画でした。

簡単には泣けないです(泣いたけど)。悲しいよりむしろ幸せで、爽やかな印象だけ残りました。

飯島夏樹さんの夢を追う姿、それを支える奥さんの強さ、子供たちの明るさ、家族の深い絆。

最近、世界の一流サーファー達を追ったドキュメンタリー映画「step into liquid」を見ても思ったこと。

好きなことをまっすぐに追い求める人は強い?

それとも、「自然」ていう大きなものを相手にしてると、余計なものがどんどん殺ぎ落とされていく?

 

ところどころで夏樹さんと寛子さん、ご本人達の姿が思い浮かびました。

たかおちゃんが苦労したっていう、ドレスにタキシードで乗る二人(写真)。ドラマ以上にドラマチック。

晴れやかで爽やかな笑顔には、もう言葉が見つからないです。完璧。

エンディングの桑田さんの曲がまたこれ。詩が、曲が、はまりすぎで。しばらく耳を離れませんよ。

ハワイの海や風や、愛をたくさん感じられる映画です。ぜひ映画館で体感して下さい