テレビで、駅の忘れ物のレポート番組をやっていた。
傘、バッグ、携帯電話から、カツラ、マネキンの頭、入れ歯まであった。
携帯電話は、持ち主が探すためにかけているのだろうか。ベルが鳴っている。しかし、「個人
情報に触れるから」という理由で、係の人は出ない。ほぼ100%、持ち主が分かるはずなのに出ない。ここにも、過剰な個人情報意識が見られる。落とし物センターでも「出たいのですが」と言っていた。
私の忘れ物は有名だ。
無くしてしまうより、どこに置いたか分からなくなる。その代表は「老眼鏡」だ。パソコン、新聞などを「見る」「読む」時には必須だが、普段は外している。動き回るような時は、半ば無意識で外す。そして、どこに置いたか分からなくなる。
次に、財布、小銭入れ、携帯電話が多い。携帯電話は、いざとなれば呼び出し音で探すことが出来るが、マナーモードになっているとやっかいだ。妻や息子に「二階へ行け」「洗面所近辺にいろ」などと、あちこちに配置して、かけてみる。自分の胸のポケットで「ブルブル」と振動したこともあった。
妻も似たような状況だ。
先日、私のバンドに入りたいという女性から電話がかかってきたということで、○○さんという名前と電話番号が書かれたメモを妻から渡された。早速、かけたが留守なので留守録に入れた。直後に先方からかかってきた。
「昼間、バンドの件で電話した者です」ということなので、当然○○さんと信じ、色々話をして電話を切った。後日、練習スケジュールが決まったら、こちらから再度電話をすることになった。
数日後、私の携帯に「電話を貰ったんですが、なんの御用ですか?さっぱり意味が分かりません」という留守番伝言が入っていた。こちらも、さっぱり分からない。
妻のスケジュール表を見たら、「○○さん、フラに体験入会」と書いてあった。私が○○さんに電話で聞いた時に、ウクレレも練習している、フラもやっている、とのことだったので
「あれ、○○さんは、バンドだけでなく、そちらのフラにも入るの?」と聞いた。
「バンドに入るなんて聞いていないわよ。バンドで電話くれた人とは、全然違う。声で分かるでしょう」と半ば、あきれ顔の妻が応えた。
「一人の声しか聞いていないから、分かるわけないだろ」と、怒り声で応えた。
要するに、妻は、自分にかかってきたフラ希望者のメモを私に渡したのだ。伝言では、お互いが忘れるから、メモを心がけているが、そのメモが違うものだったら最悪だ。だから、○○さんから、「なんの御用でしょうか」なんて電話が来たのだ。そして、後日、スケジュールを知らせなければならないバンド希望の方は、名前も電話も分からないままとなった。受信履歴は制限数を超えていたため、既に消失していた。
昨日と息子と外食をした。その話をすると、「似たような話が、まだいっぱいある」と、笑い話になった。
いよいよメイン料理ののステーキが出てきた。
私のフォークを見ると、汚れている。ナイフはきれいだ。息子に
「これは汚れだよな。きれいに洗ってないんだ」と確認して、ウエイトレスを呼ぼうとした。息子は、びっくりした顔で
「なに言ってんの!サラダーのポテトを、そのフォークで食べてたじゃないの。忘れたの」と、叫びに近い声。
「えっ、そうだったけ」
すぐに思いだしたが、まずい。これを妻や娘に言いつけられる。だが、もう遅い。
とにかく、息子に確認する前にウエイトレスさんを呼ばなくて良かったー。
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