14日の夕刻には、先祖の霊を迎える目印の「迎え火」を行いました。
送り火は17日です。
きっと、我が家では100数十年前から続いている行事なのでしょう。
先日、おがらを燃やす焙烙(ほうろく)を割ってしまい、代替え品での迎え火です。
いつもですと、菩提寺の住職が読経してご先祖をお迎えしてくれますが、体調不良のため今回は来られません。
そう言えば、先日菩提寺に向かい筆頭総代としての継続を行ってきました。
寺は宗教法人ですので、総代は役員と言うことでしょうか?
本山と宗教法人の登録とになりますので実印で捺印します。
さて、迎え火は、お盆に自宅へ帰ってくるといわれる先祖の霊を迎える目印として、玄関先や庭などで焚かれる火のことを言います。
送り火は、お盆の終わりにまたあの世へと戻る先祖の霊をお見送りするため、迎え
火と同じように玄関先や庭などで焚かれる火のことです。
以前はナスやキュウリで形を作った馬や牛を飾ります。
キュウリの馬は早く帰って来て欲しい。
牛はゆっくりとお帰りくださいの意味があります。
今では簡素化して、花屋さんにも置いてあるものを買い求めています。
火を焚くことが身近だった昔と違って、今ではマンションや住宅街など、防火上の理由で送り火を焚くことが難しい住居や地域が増えています。
通る方も珍しそうに何をしているのだろうと不思議がっています。
そういった家庭では、送り火に代えて室内で電球式の盆提灯を灯すこともあるようです。
迎え火は、盆の入りや迎え盆などと呼ばれるお盆の初日、8月(地域などによっては7月)13日の夕方に焚くのが一般的です。
我が家は7月13日(昨日)ですが、農家などは8月に行う家が多いですね。
仏壇には花やホウズキも飾ります。
ホウズキは自然界の明かり(提灯の代わり)で、これを目印にご先祖にお出でいただくために飾るのです。
お経を唱えるのはこの日ばかりでなく、女房は毎日手を合わせています。
きっと、お願いごとが多いのでしょう。
仏壇の上には三幅の曼荼羅が掛けてあります。
著名なお坊さんが書いてくれたのでしょう。
古いのは慶應二年と書かれています。
今、大河ドラマの渋沢栄吉と徳川慶喜の時代に書かれたものです。
明治五年のものもあります。
もう一つは明治十一年となっていました。
いろいろなお考えもあるかと思いますが、私はこれまで続いた伝統を継承する義務もあるかと思っています。
今日は硬いお話しでした。
明日は梅雨も明けたので道志に入ろうかと思っています。
Hiro